道路に貼り付けた「床マーカ」を携帯電話のカメラで撮影することにより、周辺のおすすめスポットなどの情報を配信する「床マーカによる街コンシェルジュシステム」を、情報通信研究機構(NICT)が「Interop Tokyo 2007」で展示している。これは、床マーカを撮影したユーザーに対して、最寄りのトイレや駅へのルート、電車やバスの時刻表などのコンテンツを配信するものだ。
同システムでは、床マーカが撮影された画像の歪みや傾きから、ユーザーの場所を特定。床マーカの画像とサーバー内に蓄積された周辺情報をマッチングして、ユーザーの立っている場所に応じた情報を配信する。将来的には、床マーカを撮影した角度からユーザーの視線の向きを逆算し、視線内にある施設の情報を配信できるとしている。担当者によれば、「地下街などGPSが使用できない場所で、既存のナビゲーションシステムを保管することが可能」という。
現時点では、同システムの実証実験は実施されていないが、会場では紙の上に床マーカを貼り付けてデモを行なっている。
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床マーカを撮影すると、ユーザーの立っている場所の周辺情報が配信される
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ユーザーに配信される周辺情報
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関連情報
■URL
Interop Tokyo 2007
http://www.interop.jp/
情報通信研究機構
http://www.nict.go.jp/index-J.html
( 増田 覚 )
2007/06/14 16:16
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