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モバイル検索は「即効性」に大きな違い、Googleがモバイル戦略を講演


Google日本法人のStrategic Partner Development Managerを務めるJohn Lagerling氏
 東京ビッグサイトで開催中のイベント「WIRELESS JAPAN 2007」で19日、Google日本法人のStrategic Partner Development Managerを務めるJohn Lagerling氏が、Googleのモバイルビジネス展開に関する講演を行なった。

 Lagerling氏は、Web検索やマップ、GmailといったGoogleがこれまでPCで展開してきたサービスを紹介し、Googleはこうしたサービスをあらゆるデバイスでも展開していきたいと考えていると説明。特に日本においては、約4分の1のユーザーがモバイルのみでインターネットにアクセスしているという統計もあり、モバイルデバイスへの対応が不可欠だとした。

 Googleの中核事業である検索については、モバイルでもPCと同様にロングテールの傾向がはっきりと出ており、検索キーワードの上位100位までのクエリーは全体の12%に過ぎないと説明。モバイルでは入力の煩雑さなどからPCとは検索の傾向が異なるのではないかという予測もあったが、結果としてはPCでの検索と同じ傾向を示しているという。

 一方、モバイルの検索はPCの検索と比べて「即効性」が際立っているという。Lagerling氏は具体例として、テレビドラマ「結婚できない男」の放送開始直後にキーワード検索が急上昇したケースを紹介。ドラマの放送終了後、テーマ音楽の着メロ無料配信のCMが流れ、CMでは各キャリアごとのアクセス方法などが紹介されていたが、KDDI(au)で提供しているGoogleのモバイル検索でも「結婚できない男」をキーワードとするクエリーが急上昇したという。PCの検索に比べて、モバイルの検索はこうした反応が極めて速いことが特徴だとした。


モバイル検索でも「ロングテール」の傾向は変わらない 検索の「即効性」はモバイル検索の方がより顕著に

 また、広告においても「○○を検索」といった検索キーワードを紹介する形の広告が増えており、モバイル分野においても広告が大きなビジネスになってきていると説明。特に携帯電話からの検索の広告については、クリックすると直接電話がかけられる「Click-to-call機能」を携帯電話ならではの広告として力を入れていくという。

 Googleの今後のモバイル戦略としては、検索については「パーソナライズドサーチ」を重視していると説明。現状のモバイル検索ではクエリーの入力と検索種類の選択が必要となるが、クエリーや位置情報などからユーザーのニーズを予測して検索結果を表示する機能や、天気予報などユーザーがいつも欲しい情報はトップページに表示するカスタマイズ機能などを提供することで、モバイルからの検索をより使いやすくしていくとした。

 このほか、GmailやGoogleマップなどの各種アプリケーションについても、モバイルデバイスへの最適化を進めていくと説明。モバイルデバイスのWebブラウザ機能では制限も多いが、「Google Earthがそうであったように、Webブラウザだけでは提供が困難な機能については、専用アプリケーションの提供も考える」と語り、Windows Mobile版のGoogleマップのように専用ソフトでの展開も進めていくとした。

 Lagerling氏は、Googleのモバイルビジネスについて「今後は日本に重点を置き、日本から新しいサービスを世界に展開すべく準備を進めている」と説明。「通信キャリアや端末メーカーなどパートナーシップとの協力も進めているが、それだけではなくこれまでPCで展開と同様、多くの企業にオープンな形で我々の広告商品やAPIを利用していただきたい」と述べ、講演を締めくくった。


関連情報

URL
  WIRELESS JAPAN 2007
  http://www8.ric.co.jp/expo/wj2007/

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( 三柳英樹 )
2007/07/19 19:09

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