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マイクロソフト執行役専務の眞柄泰利氏
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幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」で2日、マイクロソフト執行役専務の眞柄泰利氏が「デジタルライフスタイル新世代」と題して講演した。ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツサービスなど、パートナー企業との連携による新たなソリューションを紹介したほか、業界を横断した企業連携によるマーケティング活動を展開するためのコンソーシアム「Windows Digital Lifestyle Consortium」を11月に設立することを発表した。
講演では、Windows Vistaに搭載されるホームネットワーク機能「Windows Rally」に対応したプリンタや無線LANルータ、WPF(Windows Presentation Foundation)に対応したガジェット「楽天ランキングTOWN」β版、Windows Media Player 11(WMP11)向けに提供されている音楽配信サービス「mora win」の最新版などが紹介された。
楽天ランキングTOWNは、Windows Vistaのサイドバーガジェットとして、楽天市場の売れ筋ランキングや最新情報を伝えるもので、10月中旬にサービス開始予定。真柄氏は、「ガジェットでは楽天以外にも放送局と提携しているが、広告によるビジネスモデルも可能」として、ガジェットを通じて新たな収益モデルを構築する考えを示した。
講演後にマイクロソフトのブースで開かれた説明会で、楽天執行役員の和田圭氏は「これまではブラウザ側からショッピングや宿泊予約などのサービスを提供してきたが、楽天ランキングTOWNによりデスクトップ側から弊社のサービスが利用できるようになった」として、今後は、同社が1月から公開しているAPIと連携し、ガジェットを入口としたサービスも充実させると述べた。
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楽天ランキングTOWN
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特定ジャンルのランキングを選択した状態
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レーベルゲートが提供するmora winは、WMP11に常駐するサービスとして「“mora win”Type1 Music Store」として10月2日から全面リニューアルした。新機能としては、mora winが提供する全50万楽曲の情報をローカルに保存することで、mora win上から高速に楽曲を検索できるようになったという。
講演にゲストとして登場したレーベルゲート代表取締役社長の今野敏博氏は、「mora winは、Windows Vista搭載PCではWMP11に常駐する。楽曲のダウンロードを体験したことがない人はまだ多いが、mora winを通じてデジタル音楽を楽しめる環境を作りたい」と意気込みを示した。
また、眞柄氏によれば、Windows Digital Lifestyle Consortiumは、Windows Vistaを核として、ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツサービス、量販店など様々なパートナー企業と連携し、ユーザーに魅力的なデジタルライフを提案する共同マーケティング活動を展開することが目的。現時点では、NEC、シャープ、東芝、富士通の4社が賛同を表明している。
同コンソーシアムについて眞柄氏は、「我々の身の回りには様々な情報デバイスが存在するが、必要な情報が欲しいときに送られてくるような生活を実現するために設立した」と説明。今後は同社のパートナー企業7,000社に賛同を呼びかけ、コンソーシアムが発足する11月までに数十社の参加を見込むと話した。
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“mora win”Type1 Music Store
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「Windows Digital Lifestyle Consortium」の概要
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関連情報
■URL
CEATEC JAPAN 2007
http://www.ceatec.com/
マイクロソフトのニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3214
楽天のニュースリリース
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2007/1002.html
レーベルゲートのニュースリリース
http://www.labelgate.co.jp/news/20071002.html
■関連記事
・ WMP11で利用する音楽配信サービス「mora win」がリニューアル(2007/10/02)
・ ブース初出展のマイクロソフト、Windows Liveなどを展示(2007/10/02)
( 増田 覚 )
2007/10/02 16:32
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