「東京ゲームショウ2008」では、オンラインゲームユーザーへセキュリティ対策を呼びかけるため、セキュリティソフトベンダーのシマンテックとG DATA Softwareが出展している。各社のブースで話を伺った。
● 来場者を巨大ノートンファイターがお出迎え
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「Big ノートン・ファイター」以前は新宿のイベントにも登場
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シマンテックは、幕張メッセ国際展示場の正面階段横に全高約15mの「Big ノートン・ファイター」を設置し、その下で「ノートン・ファイターショー」を行っている。
また、PCオンラインゲームコーナーにブースを設置。ノートン2009シリーズ広告キャンぺーンのイメージキャラクターである中川翔子が出演するPR映像を流している。11日と12日にはブース内でアンケートを実施し、回答した先着500人に「しょこたんオリジナルタンブラー」か、影山ヒロノブが歌う「ノートンファイターテーマソングCD」をプレゼントする。
シマンテックは、東京ゲームショウには初出展となる。同社の鴇田宣一氏(コンシューマ マーケティング部マーケティングコミュニケーションズスペシャリスト)は、「ノートン・インターネットセキュリティ 2009は、警告画面や更新を自動的に保留するサイレントモードを搭載するなどゲーマーにも最適。また、ノートンファイターが1周年を迎えることもあり、新しい試みとして東京ゲームショウに出展した。主催者からも非常に良い場所をいただいた」と説明する。
「ノートンファイターによるPR効果も徐々に出てきている」という。「これだけでなく、店頭でのPRも積極的に行っており、以前のテクニカル層から一般層へとユーザーの幅も拡大してきた。1年経って、こういったアプローチも間違ってなかったと感じている」と話した。「PCオンラインゲームをしているユーザーは、セキュリティ対策ソフトを入れていても、プレイ中はソフトを起動させていないことが多い。ゲームをしている時でもセキュリティ対策は必要であるということを啓発していきたい」とアピールする。
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ノートン・ファイターショー
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シマンテックのブース
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● G DATAは昨年に続きオンラインゲーム自動最適化機能をアピール
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G DATAブース
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G DATA Softwareは2007年に続き2回目の出展となる。ブースでは、オンラインゲーム「Wonderland ONLINE 聖殿の守護者」とタイアップして、G DATA 2008シリーズを紹介している。
G DATA Softwareの石川諭執行役員は、「G DATA 2008では、オートパイロットボタンを押すだけで、オンラインゲームに対するファイアウォールの設定を自動的に最適化する『オンラインゲーム自動最適化機能』を搭載している。その部分を今回あらためてアピールしていきたい」と話す。
G DATAの2009年版については、本社のあるドイツではリリースされているが、日本語版は開発中という。2009年版の特徴としては、「動作がかなり軽くなるように設計にした」と説明。「ウルトラモバイルPCでも快適に動くように作られており、ソフトをインストールする際に、PCのスペックを認識し、より軽く動作するセッティングを自動で行うようになった」とのことだ。
G DATA Softwareは以前、USBメモリにセキュリティソフトを内蔵した製品を発売するとアナウンスしていたが、現在のところ開発のメインは2009年版にシフトしているという。「G DATAは、LinuxベースのOSを備えており、CDブートでウイルスチェックできる機能も特徴の1つだが、USBでそれを実現するには技術的な問題があり、思うように開発が進んでいない」と説明した。
関連情報
■URL
東京ゲームショウ2008
http://tgs.cesa.or.jp/
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( 野津 誠 )
2008/10/10 15:02
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