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「mixiって何ですか?」大分県の現役高校生が語るケータイ事情


司会を務めたハイパーネットワーク社会研究所の渡辺律子研究企画部長
 ケータイを没収されたら挙動不審になる、プロフでの二重人格に「どっちが素なの?」と戸惑う、数え切れないほどのケータイ小説を書いたが内容は誰にも教えていない……。ハイパーネットワーク社会研究所が開催したワークショップで19日、大分県内の現役高校生5人がケータイ事情を語るセッションが行われた。同セッションは、ハイパーネットワーク社会研究所で研究企画部長を務める渡辺律子氏が質問するかたちで進められた。

――まず、皆さんがいつからケータイを使い始めたかを教えてください。

Aさん(高校1年生・女性):私はauを父親名義で契約しています。高校入試に合格した日に買ってもらいました。

Bさん(高校2年生・女性):私も高校入試の合格発表の日に買ってもらいました。使用機種はドコモSH905iで、契約は親名義です。

Cさん(高校2年生・女性):私も高校入試合格の時に買ってもらいました。機種はドコモP903iで、親名義で使っています。

D君(高校2年生・男性):中学のテストのときに150点以上取ったら買ってくれるということで、そのときに買ってもらいました。ドコモを使っていて、親名義です。

Eさん(高校2年生・女性):中2の頃に、お父さんが使わなくなったプリペイドカード式を使い始めました。最近auに買い換えて、自分名義で使っています。


自分の状況をリアルタイムに伝える「リアル」が流行

――1日にどのくらいケータイを使っていますか。また、今流行っているものがあれば教えてください。

Aさん:1日中使っています。学校への持ち込みはOKですが授業中は駄目なので、チャイムが鳴った瞬間に電源を入れます。休み時間と登下校の間はずっと持っていて、友だちとのメールや、音楽をとったり聴いたりしています。(今流行っているものは)今の自分の状況をサイト上に書き込める「リアル」で、「今からお風呂」とかリアルタイムに自分の状況を書き込んでいくんです。今はホームページよりもリアルをやる方が多く、友だちもほとんど使っています。もしケータイがなくなったら挙動不審になってしまいます。

Bさん:部活に入っているのであまり使う時間がないんですけど、学校が終わってから、友だちのホームページを見たりすることが多いです。(利用頻度は)1年の時よりも多くなりました。1年の時よりも、ホームページを開設している友だちが多くなったからです。クラスの半分はホームページを作っていて、あと「リアル」も流行っています。また、iモードにつなぐと、料金が明細表を見たときにいくら使っているかわかるので、画面メモに保存してからiモードを切って見ています。家の人にたくさん使っているのを見られるのが嫌なので。

Cさん:私は学校から帰ってケータイを使います。みんなみたいに「リアル」とかはあまり更新しないほうで、サイトをめぐったり、動画を見たりすることが多いです。あとは、自分のサイトに趣味で絵を描いたり、ケータイ小説を書いたのを載せたりしています。自分のブログでは、「この絵良いね、ください」みたいなイラストの交換などを主にしていて、同じ趣味を持つ人がたくさん集まっています。実際、ブログで知り合った隣町の子と遊んだことがありましたが、会うのはあまり怖くなかったです。ケータイ小説は1作品2時間ぐらいで一気に書き上げていて、今まで数え切れないくらい作りましたが、内容は誰にも教えていません。

D君:友だちから聞いたのは、アダルトサイトに出入りしているということです。自分は、歌を聞いたりダウンロードしたりしています。友だちと一緒にホームページとか作ったりしますが、自分は面倒くさいから更新はしていません。

Eさん:平日は基本的にあまり使いません。1日のメールは、来ない日もあるし、来ても10通以内で終わったりするので、利用時間は友だちがどのくらいホームページを更新しているかにもよります。少ないときは1時間ぐらいで終わるし、みんな更新しているときは3時間ぐらい見てたりしますが、最近は減ってきています。以前はずっとケータイを持っていましたが、中学から高校に上がった段階で利用時間が減りました。


「どっちが素なの?」プロフでの二重人格に戸惑い

――ケータイを使っていて困ったことや危険だと思ったことはありますか。

Aさん:友だちとケンカしたときに、メールで謝まってこられても許しようがない。友だちの中には「リアル」に悪口を書きこんでいて、通称「裏リアル」と呼んでいます。「今これがむかついた」とか書いていて、特定の友だちにしか教えないんです。でも、結局は友だちが友だちに教えたりするので、みんな見ています。「裏リアル」がきっかけで、クラスみんながケンカになったこともあります。「あんたこんなふうに書かれちょったよ」「嘘やろ」「書いてる」みたいな感じで。あと、ホームページは誰が見ているかわからないのに、自分の写真を載せる友だちが多くて危ないと思います。みんなプリクラや写真を載せたりしていて、みんなに見せたい写真を載せているという感じです。

Bさん:最近のプリクラの機械で、撮影したプリクラをケータイに送ることができるんですよ。メールアドレスを入力したら画像を送ってくるんですけど、頻繁にその会社から迷惑メールが届くようになって困りました。友だちの中には、授業中に机の下で先生に見えないようにやっている子もいます。私は、高校1年生のときに成績が下がって、親に半年ぐらいケータイを没収されたときがありましたが、そのときはあまり困らなかったです。

Cさん:ケータイで困ったことは、登録していないのに出会い系やメールマガジンが1日40件ぐらい届いたことです。初めて来たときはビックリして、親に「こんなんきたんやけど」と相談したら「相手にしなさんな」と言われたので、見ないで消しました。今では、自分で危ないのがなんとなくわかるので、全部見ないで削除しています。

D君:アダルトサイトを見た友だちが、架空請求や迷惑メールに困っていました。迷惑メールについてはアドレスを変えたり、架空請求については無視していたようです。架空請求に対してお金を支払った人はいません。自分がケータイで困ったことは特にありません。

Eさん:友だちとレストランに行ったときに、一緒にいるのにずっとケータイを持って、ケータイと自分の顔を交互に見られたりとか、こっちがしゃべっているのにケータイ見ながら「ふん、ふん」とか適当な相づちしかうってくれなかったときはすごい嫌な気分になります。私は会話でコミュニケーションを取りたいタイプなので、会話が進まないのがイライラします。本人に言おうかとも思いますが、後が面倒くさくなるから(言いませんでした)。また、友だちの中にはプロフで実際と違う名前を使い、学校で見るときとサイトの中ではまったく違っていて、どっちが本当の素なのかと。そのサイトを見つけた日から、その子とどう接していいかわからなくなりました。その子は普段は結構おとなしく、友だちが多いタイプじゃなく、サイトの中でもそこまでいっぱい友だちが来ているわけじゃないんですけど、イメージ的にはアキバの方が好きそうな名前を付けていて、美少女系な絵とかもいっぱい描いてアルバムに載せていたり、オタクじゃないけど元気の良いキャラになっています。


高校生にケータイの使い方を教えるのは時間の無駄

――中学生がケータイを持つことについてはどう思いますか。

(全員反対)

Aさん:まだ早いと思います。連絡するのも家族だけでよいと思うんです。

Eさん:もし私立とか遠い学校に通っているのだったらまだ百歩譲ってわかるんですが、私も早いと思います。自分は中2から持っているんですけど、正直、使うことがなかったんですよ。でも、それなりに生活できていたので、小学生や中学生の間はケータイを持たなくても良いと思います。逆にそのぐらいの時期からケータイを持つと、高校生に上がっていっても、サイトの中でしか友だちできない子も出てくると思うので。

――ケータイについて大人に言いたいことはありますか。

Eさん:私は、家族がみんなでいるときやご飯食べてるときは、ケータイを使いません。それは言われたからじゃなくて、暗黙の了解みたいな感じでそういう雰囲気になっているんです。そういうことは小さいときからの親の教育があるからだと思っています。ご飯食べるときも関係なくケータイを使う子は、親のしつけにもよると思うんです。ただ、高校生になってから使い方がどうのこうのと言われても、聞かない人は聞かないので時間の無駄だと思います。小学生もケータイを持つような時代になっているのであれば、もっと素直に物事を受け入れる時期、もっと小さいときから、ちゃんと使い方なりをしっかり大人が教えていくべきだと思います。

――ケータイのフィルタリングに関する疑問や意見はありますか。

Aさん:今まで見られたものがいきなり見られなくなって、見られるのと見られないのがあるんですけど、その基準みたいのがみんなわからなくてちょっと困ります。似たようなサイトなのに、見られないのがよくわかりません。

――皆さん、もしくは友だちでmixiをやっている人がいたら手を挙げてください。

(誰も手を挙げず)
Aさん:mixiって何ですか?


教師は「リアル」や「プロフ」を見る機会がない、気付いたときには……

 ワークショップには生徒を引率していた教師も参加し、渡辺氏の質問に答えた。

――ケータイのあり方について授業で教えていることはありますか。また、学校で設けているケータイのルールについて教えてください。

Fさん:携帯電話の事業者が、安全教育をしてくれています。内容としては、画面を写しながら、実際にアダルトサイトに入るようなプレゼンをしてくれます。学校独自の取り組みとしては、危険性やモラルを含めて説明をしています。

Gさん:ケータイの持ち込みは許可していますが、ルールに違反した場合は1カ月間ケータイを預かっています。問題点は、授業よりもケータイに関心を持っていることです。親御さんは「学校で指導してほしい」とする反面、学校としては、本来学校では使わないものなので「家庭の方で指導してほしい」と言っている。保護者と学校でお互いキャッチボールをしているような状況です。

Hさん:本校はケータイの持ち込みは許可していますが、使用のルールは厳しくしています。試験中はマナーモードでも謹慎の対象になったり、授業中に鳴ったりしたら没収、保護者召喚、最悪の場合は解約というルールを作っているので、生徒はそれなりにルールを守っています。問題点としては、生徒が使用している「リアル」や「プロフ」などを我々が見る機会がないこと。ただ、保護者や生徒からの相談は、そういうところに書き込みをされて学校に行けないとか、ケンカが始まったとかいうことが多い。学校としては見て見ぬふりをできないので、そこから事情聴取が始まるというかたち。今は、気付かないうちにケンカが始まって、気付いたときには……というのが正直言って多く、頭を悩ませている状況です。


関連情報

URL
  ワークショップの概要
  http://www.hyper.or.jp/staticpages/index.php/ws2009
  関連記事:ケータイユーザーの“本音”   大学生に聞いた20歳前後のケータイ事情[ケータイ Watch]
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/interview/42297.html


( 増田 覚 )
2009/02/23 17:34

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