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IIJ、10ギガビット対応ソフトウェアルーター「SEIL/x86 Ayame」発売

5500円の個人向けエディションもAmazonで1月から販売

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、ソフトウェアルーター「SEIL/x86 Ayame」の販売を開始した。まずは12月19日、法人向けの「エンタープライズエディション」を27万5000円(税込)で発売。さらに2020年1月からは、個人向けの「スタンダードエディション」をAmazonにて、5500円(税込)で販売する予定。

 SEIL/x86 Ayameは、IIJが開発した企業向けのルーター「SEIL」シリーズと同等の機能が利用できるソフトウェアルーター。PCにインストールして利用できるほか、仮想化環境やクラウドでも動作するため柔軟性が高い。

 新たに発売したSEIL/x86 Ayameは、IIJのソフトウェアルーター「SEIL/x86」シリーズの中でも10ギガビットに対応した上位製品と位置付けられている。マルチコアCPU(最大8コア)が利用できるため高速な処理を実現。利用例として、大規模な拠点間ネットワークのセンタールーターを挙げている。

低価格アプライアンスルーターとしての利用
クラウド環境のバーチャルルーターとしての利用
リモートアクセスサーバーとしての利用

 これらの高速化は、データの入出力を高速化させる技術「SR-IOV」や「PCIパススルー」などにより実現。暗号アクセラレーター「Intel QuickAssist Technology」が利用できるため、セキュリティを保ちつつ高速な処理と通信が可能だ。

 なお、エンタープライズエディションのうちコンフィグの保存・読み込みが制限された「トライアルエディション」版が無料で90日間利用できる。

 また、2020年1月から販売される個人向けのスタンダードエディションは、エンタープライズエディションの機能を限定した製品だ。エンタープライズエディションと比べると、使用できるCPUがシングルコアとなっているほか、ハードウェアサポート機能の一部が無効化されている(10GbEコントローラーと暗号アクセラレーターが利用できない)という違いがある。