テレビ番組にコメントする「ニコニコ実況」正式化、実況板と連携

ニコニコ実況

　ニワンゴは、放送中のテレビ番組を見ているユーザーがコメントを投稿・共有できるサービス「ニコニコ実況」の正式版を28日に公開した。利用にはニコニコ動画のアカウント（無料）が必要。NHKや関東キー局など9つのチャンネルが対応する。

　「ニコニコ実況」は、ブラウザ版とアプリ版を用意する。ブラウザ版では、テレビ放送の映像は配信せず、画面は真っ黒の状態でユーザーのコメントだけがニコニコ動画のように流れる。そのため、テレビを見ながらPCでコメントを投稿・閲覧する。

　アプリ版は、コメントが流れる画面部分を透明表示にできるため、例えば、PCでワンセグ放送などを視聴できれば、その画面の上にアプリを重ねることで、ニコニコ動画と同様に動画とコメントを重ね合わせて見ることが可能。対応OSはWindows 7/Vista/XP。「ニコニコ実況」ページから無償ダウンロードできる。

　なお、「ニコニコ実況」では、投稿されたコメントのほかに「２ちゃんねる」実況板の番組chに付けられたレスも反映する。開発担当によれば、「２ちゃんねるブラウザと同じような仕組みで、DATファイルを毎秒単位で読み込んでいる」とのこことだ。

　「ニコニコ実況」は7月にベータ版を公開していた。今回の正式版では、任意の時間帯の実況ログを表示できる機能を追加した。前日にコメントが最も多く付けられたテレビ局と時間帯をランキング形式で表示するほか、過去ログの視聴画面下にはコメントの増減がわかるグラフも表示。盛り上がった番組や個所を一目で確認できる。また、携帯電話向けの「ニコニコ実況モバイル」も開始した。

　このほか、インターネットに接続できる地上デジタル放送対応テレビ「ROBRO-TV」に「ニコニコ実況」が対応する予定だという。28日に行われた「ニコニコ動画（9）全国ツアー in 金沢」において、「ROBRO-TV」のデモ機が披露され、テレビ画面に「ニコニコ実況」のコメントが流れる様子を確認できた。

ニコニコ実況のアプリ版	ROBRO-TV