全米のスタバで無線LAN無料提供、店舗内では有料コンテンツの一部無料化も


 米Starbucksは14日、全米のStarbucks店舗において、無料の無線LANサービスを7月1日から開始すると発表した。また、「wsj.com」など有料Webサイトの一部コンテンツを店舗内で無料提供していくことも明らかにした。

 Starbucksではこれまで、米国内で無線LANサービスを有料で提供していた。しかし7月1日からは、米国法人が運営する全米の店舗で無料化する。無線LANによるインターネット接続ネットワークは米AT&Tが提供する。

 インターネット接続だけでなく、通常は有料で提供されているコンテンツを、Starbucks店舗内で一部無料で提供することも明らかにした。同社はこのために子会社のDigital Venturesを設立し、米Yahoo!と提携した。このサービスは今年秋後半ごろに公開される予定だ。

 公開時点のコンテンツプロバイダーとしては、iTunes、New York Times、Patch、USA TODAY、Wall Street Journal、Yahoo!、ZAGATが挙げられている。Starbucksの発表文では、wsj.comのほか、独占的コンテンツとプレビュー、無料ダウンロード、地元の地域社会ニュースへの「無料で無制限のアクセス」が提供されるとしている。

 日本国内のスターバックスコーヒーでは、2009年10月からNTT東日本とNTTドコモ、2010年5月からはソフトバンクモバイルの無線LANアクセスポイントが提供されている。


関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/6/15 13:22