「LINE」が2000万ダウンロード突破、毎週100万以上の伸び

　NHN Japan株式会社は5日、同社がスマートフォン向けに提供している無料メッセンジャーアプリ「LINE」の累計ダウンロード数（iPhone/Androidアプリ総計）が2000万件に達したことを明らかにした。

　LINEはユーザー同士であれば、通信キャリアを問わずに無料で音声通話・メールが使えるアプリ（パケット通信料は別途必要）。2011年6月のサービス公開以来、国内や中東・東南アジア地域を中心に利用者を獲得し、サービス公開から約8カ月で累計2000万ダウンロードを突破した。

　LINEのダウンロード数は、サービス公開から半年で1000万、同7カ月で1500万を達成しており、その後も、1週間に100万以上のペースでダウンロード数が伸びていた。全体の6割が海外、4割が日本のユーザーで、3月2日には日本のユーザー数が800万人を突破した。

LINEの累計ダウンロード数の推移（iPhone/Android総計）

　2012年以降は海外でのマーケティングを強化しており、第1弾として2月17日から台湾でテレビCMを開始。放映開始早々に台湾のAndroid Marketの人気アプリ（無料）ランキング1位を獲得するなどの成果が出ている。

　NHN Japanによれば、主要なSNSが2000万ユーザーを達成するのに要した期間は、Facebookが約28カ月、Twitterが約26カ月、mixiが約73カ月、GREEが約77カ月、mobageが約54カ月となっており、LINEはこれらと比べて圧倒的に成長ペースが速いとしている。

　なお、2012年2月の月間アクティブ率（1カ月に1回以上アプリを起動したユニークユーザー割合）は89.1％。「親しい友人や家族とのコミュニケーションに積極的に利用してもらっている」（NHN Japan）。

　NHN Japanでは近日中に、新機能としてWindowsとMac向けのPC版クライアント、iPadやAndroidタブレット向けのブラウザー版を公開する予定。これにより、新たな利用機会を創出・拡大し、2012年中に世界1億ユーザー獲得を目指すという。