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「YouTube Space Tokyo」1周年、オリジナル動画1000本以上を1年間に制作

 グーグル株式会社は、2月15日にオープン1周年を迎えるコンテンツ制作スペース「YouTube Space Tokyo」について、これまでの成果を公表した。

YouTube Space Tokyo

 YouTube Space Tokyoは、撮影スタジオや機材などを揃えた、YouTubeのクリエイターを支援するための施設。ロンドン、ロサンゼルスに続く3番目の施設として、2013年2月15日に六本木ヒルズ内に開設された。

 施設は、YouTubeパートナープログラムに参加し、サイトから申し込むことで誰でも無料で利用可能。スペースでは最新のデジタル映像制作の機材が利用できるほか、映像制作の専門家から技術を学べるセミナーや、クリエイター同士のコラボレーションなどが行われている。

 YouTubeコンテンツオペレーションズアジア太平洋統括部長のデービッド・マクドナルド氏は、YouTube Space Tokyoの開設から1年間で、1000本以上のオリジナル動画がスペースで作成され、動画の再生回数は合計で4700万回以上に達していると説明。スペースでは350組以上のコラボレーションが実現し、海外のアーティストとのコラボレーションなども行われたという。また、スペースで実施したワークショップやイベントにはのべ数千人が参加しており、2月15日にも1周年記念のイベントを開催する。

YouTubeコンテンツオペレーションズアジア太平洋統括部長のデービッド・マクドナルド氏
1年間に1000本以上のオリジナル動画が制作された
制作された動画の再生回数合計は4700万回以上に
350組以上のコラボレーションが実現
ワークショップやイベントには数千人が参加

 スペースを活用しているクリエイターの一例としては、YouTubeで活動する「劇団スカッシュ」を紹介した。彼らが作成したドラマ「Stalking Vampire」シリーズでは、12組のクリエイターとのコラボレーションが実現。スペースを利用する前と比べてチャンネル総再生回数やチャンネル登録者数は約3倍に増え、スペースで学んだ制作ノウハウを活かして、ダスキンやアイフルといった企業のウェブCMも手掛けるようになったという。

YouTube Space Tokyoを活用する「劇団スカッシュ」
チャンネル総再生回数や登録者数は利用前の約3倍に

 マクドナルド氏は今後の展望について、HD対応のハイスピードカメラ「Phantom HD GOLD」など、新しい撮影機材を積極的に導入していくと説明。また、世界最大の動画プラットフォームとして、クリエイターの世界進出のための支援を強化していくと語った。

ハイスピードカメラなど新しい撮影機材を積極的に投入
クリエイターの海外進出のための支援を強化
YouTube Space Tokyo入り口
メイク動画用のセット
鏡はマジックミラーになっていて、正面からの撮影が可能
赤いソファのある部屋のセット
畳部屋のセットも
合成用のグリーンバックのセット
編集ルーム
キッチンのセット
ニューススタジオ風のセット
工事中のスペースも。セットはクリエイターの要望や需要に応じて変更される

(三柳 英樹)