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吹奏楽練習をクラウド+専用機材で効率化、ヤマハ「即レコAir」提供開始

 ヤマハ株式会社は27日より、吹奏楽・合唱の練習音声収録用機材とデータ共有用クラウドがセットになったサービス「即レコAir」の提供を開始した。価格は月額2万円(税別、基本コースの2年プラン選択時)。

「即レコAir」の利用イメージ

 ヤマハでは2011年10月から、一般的な音楽リハーサルスタジオ向けに「即レコ24」という名称の常設型音声収録システムを提供している。対して、今回発表した「即レコAir」は収録用機材を持ち運び式にしたのが特徴。ネット接続環境のない体育館、部室などでも手軽に2チャンネル録音ができる。また、開発にあたっては神奈川大学吹奏楽部など、実際の指導現場からの意見も反映させた。

 「即レコAir」利用者には、専用ステレオコンデンサーマイク、オーディオインターフェイス(Steinberg UR22)、タブレット端末などが提供される。録音は、タブレット画面上に大きく表示されたボタンをタッチするだけで実行可能。

 録音した音源は、タブレットがインターネット接続された時点でクラウドへ自動アップロードされ、共有できる。音源はPCやスマートフォンなどから聴取可能。

 ヤマハでは「同一の音源」を即座に「全員で共有」できる点をメリットとして挙げており、練習参加者がそれぞれICレコーダーを用意して録音したり、音源をCD-Rにコピーして配布するといった手間が軽減できるという。

 音源の共有にあたっては、IDおよびパスワードによる制限設定が可能。また、ボイスコメント機能を使えば、文字ではなく音声で演奏指導や意見共有を行える。

(森田 秀一)