6月28日から7月2日まで、千葉県の幕張メッセ 日本コンベンションセンターで「NetWorld+Interop 2004 Tokyo」が開催されている。NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のブースでは、IPv6関係の出展が目立った。
● モノとモノを繋ぐ「m2m-x」でIP“糸電話”を接続
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m2m-xのデモンストレーション
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NTT Comでは、P2P接続の管理方式「m2m-x(mono 2 mono for X = any[thing|time|where])」をデモンストレーション。対応する機器としてタカラのIP糸電話などが展示されていた。
m2m-xは、「情報電のような“モノ”と“モノ”を繋ぐ規格」(会場スタッフ)。SIPサーバーとしての機能も持つ「m2m-xマネジメントサーバー」で認証したのち、機器同士で接続するいわゆるハイブリッド型のP2P方式を採用している。NATやファイアウォールを越えることも可能で、転送されるパケットはIPsecによる暗号化も施されている。
NTT Comによれば、m2m-xによる接続が情報家電の接続方式の標準になるよう推進していくとのこと。
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タカラのIP糸電話
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NTT Comの大手町ビルに設置したm2m-x対応のホームサーバー
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● Mobile IPv6でシームレスに接続
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「Mobile IPv6」に対応したワイヤレスアクセスシステム
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IPv6のモバイル向けプロトコル「Mobile IPv6」に対応したワイヤレスアクセスシステムも展示。同システムは、コンテンツをマルチキャスト配信し、Mobile IPv6とMulticast Listener Discovery (MLD)によって、移動体端末を検知して端末の移動先エリアに配信する。
会場では、一方のLANからもう一方のLANへ移動するシーンをデモ。配信されていた映像がわずかに止まる瞬間はあったものの、移動する前のIPアドレスでコンテンツを継続して受信を再開していた。
● IPv6・IPv4両対応のサーバーホスティングサービス
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こちらは、IPv6・IPv4両対応のサーバーホスティングサービス「Virtual Private Server」
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このほか、NTT Comとビジネスパートナー関係にあるVerioによるIPv6・IPv4両対応のサーバーホスティングサービス「Virtual Private Server(VPS)」も紹介。VPSでは、IPv6端末からVPS経由でIPv4のWebサーバーへアクセスできるという。
利用者は、Verioと提携する日本の各リセラーを通じてサービスを受けることになる(リセラーへの卸価格は142.5ドルからを予定)。
関連情報
■URL
NetWorld+Interop 2004 Tokyo
http://www.interop.jp/
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( 鷹木 創 )
2004/06/30 20:18
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