ビジネスに役立つAndroidアプリ

写真の一部をなかったことにできる「TouchRetouch」

アプリ名TouchRetouch(Ver.3.1.1)
こんなときに写真から不適切なものを消し去りたい
対応OSAndroid OS 1.6以上
価格99円(広告付きの無料版あり)
配布Adva Soft
URLhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.advasoft.touchretouch

 前回に引き続き、今回も写真の修正に関するアプリをご紹介しよう。写真を撮ったらフレーミングに失敗して、端に余計なものが入り込んでしまった、なんてことはよくある。十分タイミングを見計らってシャッターを切ったのに、不運にも人が現れたなんてこともありがちだ。他にも、よく見たら競合他社のロゴが写っていた、風景を撮りたいのに、一部にゴミが散乱していて台無しというケースもあるだろう。せっかくのシャッターチャンスを生かし切れず、いっそ最初からなかったことにしたい、そう思ったときに役に立つのが今回ご紹介するアプリだ。

 「TouchRetouch」は、写真の一部を簡単に消去できるアプリだ。単なる切り抜きではなく、切り抜いた部分を自動的に補完し、周辺の画像に馴染んだ状態にしてくれる点が大きな特徴である。

TouchRetouch。広告付きの無料版も用意されている

 方法は極めて簡単。修正したい写真を読み込んだら、消したい部分を塗り潰し、スタートボタンをタップするだけである。これだけで、選択範囲が切り抜かれ、周囲となじむよう自然な形で塗りつぶされる。対象となる写真は、ギャラリーから選択できるほか、カメラで撮影したままも取り込める。サイズは「オリジナル」のほかに、オリジナルの半分である「中位」と、1/4の「小さい」が指定できる。

 範囲選択方法は、投げ縄ツールによるフリーハンドの囲みと、ブラシツールによる塗り潰しの2種類が用意されている。手のアイコンの移動ツールを使いながら、画面のダブルタップやピンチ操作で拡大すれば、細かい部分の選択も可能だ。アンドゥ、リドゥも用意されているので、仕上がりを見ながら範囲を調整するといいだろう。背景が均一なほどうまくいくようだ。

 このほかコピースタンプ機能により、特定範囲の内容を別の場所にもコピーできる。ソースとなる画像の場所を任意に指定でき、スタンプの濃さを5段階で選択できるほか、大きさも調整可能だ。スタンプというと、星やハートといった図形を追加する状態をイメージするかもしれないが、写真の中の一部を、別の場所にペーストできる機能なので、不要な部分を消去する代わりに、茂った草や木の葉を使って覆い隠すといった操作ができる。消去後の状態がやや不自然なときは、手動で回りと馴染ませることも可能だ。また、写真の傷やゴミを消すといったことにも活用できる。

 修正後の画像はファイル名を指定してアルバムに保存できる。オリジナルは残るので安心していただきたい。

写真の指定画面。チュートリアル動画も見られる
写真の解像度を選ぶ
取り込まれた写真
消したい部分を投げ縄ツールで囲むと自動的に選択される
[START]ボタンをタップするだけで消してくれる
ブラシツールを使うと、指で塗りつぶせる
オーバーした部分は消しゴムツールで消せる
「コピースタンプ」では、左のアイコンで元画像を指定し、左から2つめのアイコンでスタンプの濃さを指定できる
スタンプ使用中カーソルを動かすと、一定距離で元画像も変わる
上下左右の画像をコピーする「フリッピング」もできる
最初に指定した画像サイズでアルバムに保存
任意のファイル名を付けられる
画面右上の[i]をタップすると表示されるメニュー
設定の内容

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。