必要な部分だけクリップして印刷「WPEndia ウェブ印刷ブラウザー」
●こんなところが便利!
Webページの印刷に特化したブラウザで、任意の拡大縮小率で印刷できるほか、縦に長いWebページを1枚の用紙に圧縮して印刷したり、指定した範囲だけをキャプチャして印刷することができる。また、PNG形式の画像としても保存可能。
■WPEndia ウェブ印刷ブラウザー 対応OS:Windows Vista/XP/2000 作者:コマ氏 http://www.sqlendia.com |
●地図もテキストも必要な部分だけ印刷できる
資料として残したいWebページなどをブラウザから印刷するのは、誰でも日常的にやっている作業だろう。そんな時に、Webページによっては標準の印刷設定では不要な部分まで印刷されてしまい、大量の用紙がムダになってしまことも少なくない。
そこで、ブラウザの印刷プレビュー機能を使い、どのようなサイズで何枚印刷されるのかを確認しながら、少しでも用紙を節約するために可能な限り縮小し、枚数を減らす努力をしているという方も多いだろう。
Internet Explorer(以下IE)では、マウスをドラッグして選択した範囲だけを印刷できるので、必要な情報だけに絞り込むこともできる。ただ、画像の一部だけを切り抜いて印刷することはできない。「この画像の一部だけをサッと印刷したい……」そんなときに役立つのが「WPEndia ウェブ印刷ブラウザー」である。
起動時の「WPEndia ウェブ印刷ブラウザー」。Microsoft .Net Framework 2.0以上が必要 |
「WPEndia ウェブ印刷ブラウザー」はWebブラウザのプラグインとして組み込むのではなく、「WPEndia ウェブ印刷ブラウザー」自体がWebブラウザ機能を持っているツールだ。
ツールバー上には、表示している部分だけを印刷する「表示内容印刷」と、コンテンツ全体をさまざまなサイズで印刷できる「全ページ印刷」、画面上の任意の範囲だけを指定して印刷する「ページキャプチャー印刷」のボタンが用意されており、印刷したいページを表示して、ツールバーの印刷ボタンで印刷する。
IE7やIE8をご利用の方なら、IEでも印刷サイズや枚数を確かめながら縮小率を変更できるし、マウスで任意の範囲ドラッグしてから印刷プレビューすれば、選択範囲だけを印刷することも可能だ。
しかし、IE7/IE8ユーザーの方にも利用するメリットはある。「WPEndia ウェブ印刷ブラウザー」では、どんなに縦長のページでも横幅はそのままに、圧縮して1ページに納められるというオプションを搭載しているほか、画像の一部であっても範囲指定しての印刷が可能、必要に応じてPNG形式で保存できるという、IE7/IE8にない機能も利用できる。
非常に縦長のWebページを1枚に収めようとすると、かなり見づらくなってしまうのだが、多少はみ出す程度なら違和感なく印刷できる。また、地図の印刷に「ページキャプチャー印刷」を使えば、GoogleマップやYahoo!地図で表示中の地図の特定のエリアだけを印刷するといったことが可能になる。さらに、PNG形式で保存できることで、画面キャプチャ代わりに使うこともできるのだ。IE独自の印刷機能と併用することで、より印刷環境が充実するに違いない。
ここだけ印刷したいのに、ということがふだんよくあるユーザーなら、一度お試しいただきたいソフトである。
ツールバーの右側には「印刷」用のボタンが配置され、画面右上のボタンには「保存」を含めた全機能がまとめられている | ボックスにURLを入力し、でInternet Watchを表示したところ |
通常サイズで「全ページ印刷」を指定すると、A4サイズで4枚になる | 「全ページ印刷」で1ページにまとめるとこのような状態に。あまり長いと文字が読めなくなるので要注意だ |
「ページキャプチャー印刷」で範囲指定する | 指定した部分だけが印刷可能になる |
関連情報
2009/7/15 11:00
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