操作順に画面キャプチャが連続保存できる「クリックキャプチャー」


こんなところが便利!

 クリックするたびに画面がキャプチャされ、概要がリストで残せる。画像はJPEG、PNG、BMP、GIFのいずれかで保存でき、クリック箇所はキャプチャ時に自動的に赤いラインで囲まれるため、HTMLファイルとして保存することで簡単な操作ガイドが作成できる。

■クリックキャプチャー Ver.1.80
  著作権:エムティ・ソフト
  対応OS:Windows Vista/XP/2000/98
  http://mt-soft.sakura.ne.jp/


クリックする順番に画面がキャプチャ。概要も自動記録

 画面キャプチャが撮れるアプリは多いが、中でも操作の手順書などの作成にフォーカスしたのが「クリックキャプチャー」だ。

起動時の「クリックキャプチャー」。左上の[開始]をクリックすると、クリックするたび指定領域、またはウィンドウがキャプチャされる

 「クリックキャプチャー」は[開始]ボタンをクリックすると、ESC キーか[停止]ボタンが押下されるまで、マウスクリックをトリガーに画面キャプチャを撮り続ける画面キャプチャツールである。

 キャプチャ範囲は指定したサイズの矩形か、ウィンドウの2パターンで、「クリックキャプチャー」内にサムネイルとして保存されるほか、クリップボードにも転送される。「クリックキャプチャー」からのドラッグ&ドロップすれば他のアプリでも利用できる。サムネイルが残った状態で改めてキャプチャを開始することで、操作の追加保存も可能だ。

 画像の保存形式は、JPEG、PNG、BMP、GIFの4種類。画像には操作した箇所が赤い線で囲まれるため、どこをクリックしたのかが分かりやすい。さらにユニークなのは、画像に合わせて操作の概要がテキストとしてリスト化される点だ。キャプチャ画像と説明リストを元に「クリップキャプチャー」内で手順が再生できるだけでなく、ガイド用のHTMLページも自動生成できる。

 HTMLページは保存した画像をそのまま挿入するタイプと、改めて指定サイズのサムネイルを作成し、クリックで画像を拡大できるタイプが用意されている。説明用のテキストも自動的に挿入されるため、操作方法を急いで伝えたいときにはかなり便利かもしれない。説明として完全ではないが、「操作説明フォーマット設定」を使えば文体の調整も可能なので、入力の手間が省けることは間違いない。

 画像は実行ファイルと同階層に用意されたdataフォルダに保存されるが、キャプチャ終了直後は何も保存されていない状態だ。「クリックキャプチャー」内で確認して画像に問題がなければサムネイル上で右クリックして画像を保存しておく必要がある。

 また、HTMLファイルは必ずindex.htmになるため、新しいファイルを書き出す度ににクリアされてしまう。残しておきたいファイルは別のフォルダに移しておいたほうがいいだろう。

 なお、クリックのあとにポップアップするメニューがある場合などは、表示しきれていない状態のものがキャプチャされたり、ウィンドウ単位でもフレームは入らず、ウィンドウ内の一部のみになる場合もある。今後の改良に期待したいところだ。

設定画面キャプチャ終了後の「クリックキャプチャー」の状態リストを表示させると「操作概要」が作成されているのがわかる
サムネイル上で右クリックするとメニューが現れるキャプチャした画像とリストをHTMLファイルとして保存。クリックで拡大するガイドページがあっという間に完成。なお、筆者の環境ではInternet Explorerは周りのフレームが保存されていなかった画像はクリックした箇所が赤く囲まれている

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2009/11/25 06:00


すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。