動画ファイルをiPhone 4やiPad用に簡単に変換できる「EncodeiP」


こんなところが便利!

 解像度を選んでから動画ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、縦横比を保持したまま、iPod Touch、iPhone、iPadで楽しめる動画ファイルに変換してくれる。選べる解像度は6種類。

■EncodeiP
  著作権:Outliner氏
  動作OS:Windows 7/Vista/XP/2000
  http://outliner.jp/Application/


画質を選んで、ドラッグ&ドロップするだけ

 「動画デジカメで撮影した動画を、iPhone 4またはiPadで見るにはどうしたらいいんだろう?」そんな疑問を抱いたときにぜひお試しいただきたいのが、今回ご紹介する「EncodeiP」である。

起動時の「EncodeiP」。解像度・画質の選択メニューが現れる動画のクオリティをいったん指定すると、次からは「EncodeiP」を起動すると「処理選択」画面が表示される

 「EncodeiP」は、動画ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、iPhone 4やiPad用に変換できるツールだ。最初に解像度・画質の選択メニューを選び、あとはアイコンや実行ファイルに、直接変換したいファイルを放り込むだけという簡単な手順で変換できる。

 選択できるのは、iPod Touch/iPhone 標準画質、iPod Touch/iPhone 高画質、iPhone 4 640×480 標準画質、iPhone 4 960×640 高画質、iPad 640×480 標準画質、iPad 1280×720 高画質の6種類だ。初回起動時のみ、これらの解像度・画質の選択メニューが現れるので、対象となる画質を選択する。

 「動画のクオリティ」を指定すると一旦ウィンドウが閉じる。この状態で、デスクトップのアイコンや、保存した実行ファイルに変換したい動画ファイルを、複数まとめてドラッグ&ドロップし、[OK]を選択すればよい。

 クオリティの指定後に実行ファイルを再起動すると、「処理選択」というウィンドウに切り替わっているので、ここで[ファイルを追加]ボタンをクリックし、現れたテキストボックスめがけてドラッグ&ドロップしてもよい。動画変換中に、変換したいファイルを追加する際にも利用できる。

 変換後のファイルは、元のファイルと同じ場所に、「元ファイル名_.mp4」というファイル名で保存される。元ファイル名にアンダーバーが付加されるので、拡張子が同じファイルでも扱えるというわけだ。

 実際に「iPod Touch/iPhone 標準画質」指定で、縦横比の異なるMotion JPEGファイルや、AVCHAファイルなど、複数の動画ファイルをまとめてドラッグ&ドロップしてみたところ、縦横比を維持したまま変換できた。

 深い知識がなくても簡単に変換できるのはありがたい。とくに縦横比を保持してくれるのは非常に嬉しい配慮である。一部変換できないファイルもあるようだが、一般的な動画デジカメで撮影したファイルなら問題ないと思われる。

 なお、クオリティを変更したいときは、実行ファイルと同じフォルダに作られる「EncodeAn.ini」ファイルを削除すれば、初回使用時に表示される画質設定画面を表示できる。

【編集部注】記事初出時、「MODファイルは変換できなかった」との記述がありましたが、記事掲載と同日、12月8日に直接変換に対応したバージョンがリリースされました。このため、同記述を本文から削除しました。

 

動画のクオリティを選んだら、変換したい動画ファイルをまとめてドラッグ&ドロップする変換中の様子
変換後のファイル。MOD以外が変換されている縦横比が維持されているのがわかる

関連情報

2010/12/8 06:00


すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。