趣味のインターネット地図ウォッチ
全国の活断層やハザードマップも掲載、防災情報アプリ「全国避難所ガイド」最新版
2016年6月30日 06:00
ファーストメディア株式会社は、iOS向け防災情報アプリ「全国避難所ガイド」において、全国の活断層やハザードマップの表示に対応した最新バージョン(Ver.5.6)の提供を開始した。
「全国避難所ガイド」は、全国の自治体が定めた災害時の避難所や避難場所を収録したアプリ。避難場所データベースは随時更新しており、現在は約13万件を収録している。収録している避難所は、広域避難場所や地域避難場所、一時避難場所、帰宅困難者一時滞在施設、津波避難施設などに加えて、給水拠点や医療機関などの情報も掲載している。
今回のバージョンアップでは、これらの避難所情報に加えて、全国の活断層(活動セグメント)の位置や、土砂災害警戒区域・浸水想定区域などのハザードマップ情報も追加した。これにより、地図を見ながら現在地の危険性を確認することができる。
同アプリを起動すると、安否確認関連のボタンが上部に、防災情報が画面中段に、地図が下部に表示される。下部の地図をタップすると地図が全画面表示となるので、この状態で右側のメニューボタン「ハザード」をタップすると「活断層」「土砂災害警戒区域」「浸水想定区域」の選択画面が表示されて、いずれかのボタンを選ぶとハザードマップ情報が表示される。各ハザードマップ情報には、それぞれの種別の解説も掲載されている。
背景地図は、標準マップに加えて、国土地理院が提供する「標準地図」「淡色地図」「オルソ地図」「色別標高図」などにも切り替えられる。
このほかの機能としては、地図上で現在地周辺の避難所を検索して、その地点までルート案内を行うナビ機能や、ARカメラやコンパスで避難所方向および自宅の方向を表示する機能も搭載している。
さらに、Lアラート情報(災害情報共有システム)の表示やプッシュ通知機能も搭載するほか、避難勧告・避難指示、国民保護情報、気象警報・注意報、地震情報、津波情報、火山情報なども表示できる。Twitterライフラインアカウントを表示する機能や、現在地および避難所から、Googleパーソンファインダーに安否登録・検索する機能、災害用伝言板(web171)や「J-anpi安否情報まとめて検索」から安否情報検索を行う機能なども利用できる。
地図上では、現在地の標高が常に地図画面の右下に表示されるほか、AEDの設置場所情報も掲載している。また、地図画面上部の「地図中心の情報」をタップすると、その地点の市区町村名や緯度・経度、標高、半径1km以内にある避難所の件数などを調べられる。避難所の情報は、「避難所」「給水地点」「医療機関」など種別ごとに地図上に表示するかしないかを細かく選択できる。
今回新たに追加したハザードマップの情報については、各自治体から最新情報の提供を受けて随時更新し、土砂災害警戒区域や浸水想定区域以外のハザードマップ情報も順次掲載していく方針。また、今回はiOS版だけのリリースだが、Android版についても後日公開する予定だ。