NOWing SERVERで解決する中小企業のIT課題

第1回:IT管理に人手を割けない小規模オフィスほど、サーバー導入は効果的

IT関連の「手間」を引き受けてくれるサーバー

 普段、業務に使っている「パソコン」の重要性は理解できるものの、「サーバー」となると、使いこなせるかが不安なうえ、そもそも必要なのかどうさえもわからない……。

 商店街の個人商店、家族経営の小さな事務所、独立したばかりの建設業など、経営者がIT関連の管理も含めた、すべての業務を兼任するような小さな企業では、「サーバーの導入など考えたこともない」というケースがほとんどではないでしょうか。

 しかし、IT関連の運用管理に人手を割くことができないケースほど、「サーバー」の導入はむしろ効果的と言えます。

 なぜなら、現在の最新のサーバーは、これまで知識のあるIT担当者が時間と労力をかけて行なってきた業務や外部の業者に依頼しなければならなかった業務の一部を、すっかり引き受けてくれる存在だからです。

 たとえば、データの安全性を確保するためには、バックアップのしくみを整える必要がありますが、そのためには考慮しなければならないことがたくさんあります。

 どんなソフトウェアを使って、どこにデータを保管すべきか? パソコンが起動していないときはどうやってバックアップを取得するか? バックアップしたデータはどれくらいの期間管理するか? 万が一の場合はどうやってデータを復元すればいいか――等々。

 そのために新たにIT担当を設ける、もしくは経営者自らが時間と労力を割かなければならないとしたら、それは経営資源の乏しい中小企業にとってはリソースの無駄遣いに他なりません。

 このような業務は、もはや人が担当する必要はなく、「サーバー」という機械に、まるごと任せてしまえばいいのです。

PCにかかわる作業に経営者や担当者が時間と労力をかけるのは非効率的。最近のサーバーは多機能なうえ、使い方も簡単なので、さまざまな面倒をサーバーにまかせてしまった方が効率的

 情報を効率的に共有したい、セキュリティを確保したい、BCP対策をしたいといった企業でよくあるニーズも同様です。Windows Server 2012 Essentialsを搭載したTEKWINDの「NOWing SERVER for SMB Generation 2(以下NOWing SERVER)」のような中小企業向けの多機能なサーバーには、このようなよくあるニーズを解決するための機能が標準で搭載されており、数回のクリックだけで使えるように設定でき、日常的な管理不要でほぼ自動的に運用することができます。

 社外ではなく社内に設置したサーバーに業務を任せるので、厳密な意味合いは異なりますが、言わば、IT業務をサーバーに「アウトソース」するといったイメージです。

 かつては、高価だった「サーバー」も、現在はパソコン並の10万円前後もあれば導入が可能なうえ、クライアントライセンスなどの余計な費用もかからないシンプルな料金体系で使えるようになりました。

 もはや「よくわからないからサーバーはいらない」という時代ではなく、「よくわからないからこそ『サーバー』に任せる」という時代というわけです。

TEKWINDの中小企業向けサーバー「NOWing SERVER for SMB Generation 2」。中小企業のニーズを満たす機能を標準で備え、各種機能を簡単かつほぼ自動的に設定、運用することができる

サーバーで解決できる課題を業態別に整理

商店街の個人商店

個人商店ではいろいろな役割に使っているパソコンのバックアップなどの用途でサーバーを活用できる

 それでは、「NOWing SERVER」を例に、サーバーがどのようなIT関連の「手間」を引き受けてくれるのかをケース別に見ていくことにしましょう。

 商店街などの個人商店では、経理処理や文書の作成などの目的で、店舗に設置した1台のパソコンをいろいろな用途に使っていることが多いでしょう。

 このように1台しかパソコンがないケースで、サーバーを導入するのはもったいないかと思うかもしれませんが、万が一の場合を考えると、十分にメリットがあります。

 NOWing SERVERには、ネットワーク経由でパソコンのバックアップを自動的に取得する機能が標準で搭載されています。このため、NOWing SERVERに接続するためのクライアントソフトをパソコンにインストールするだけで、バックアップも同時に構成され、知らず知らずのうちにパソコンのデータが保護されるようになります。

 まさに「バックアップ」を任せるといった印象で、ユーザーがバックアップに関する設定を何もしなくても、自動的にデータが保護されるというわけです。

 しかも、バックアップの対象はパソコンのハードディスク全体となるため、データだけでなく、Windowsやインストールしたアプリケーション、各種設定などもまるごとバックアップされます。このため、パソコンが故障して起動しなくなっても、バックアップからリストアして復元することができます。

 USB接続のHDDにバックアップする場合と比較して、最大の違いは容量とバックアップデータそのものの安全性です。サーバーはHDDを追加することで容量を簡単に拡張していくことができます。また、複数台のHDDにデータを同時に書き込むことで、サーバー自体のHDDが故障した場合でも、データが失われないように工夫されています。

 このため、毎日、何世代にも渡ってバックアップデータを保管し続けることができるうえ、パソコンを買い換えたときなどに、古いパソコンのデータをまるごとバックアップしてサーバー上に長期間保管しておくこともできます。

 また、サーバーなら、バックアップ以外の用途にも活用できるメリットがあります。たとえば、店舗にDLNA対応(ネットワーク経由で映像ファイルを再生できる機能)の小型のテレビを設置して、サーバーに保存された映像を再生するといった使い方ができます。商品のイメージビデオ、使い方や活用方法などを放映するといった使い方も簡単にできるでしょう。

 もちろん、単純なファイルの保管先としても利用できます。最近では、SSD搭載のUltrabookやタブレットがパソコンの主役となりつつあります。少ない本体のストレージ容量をサーバーで補完するといった使い方に最適です。

家族経営の小規模な事務所

2〜3台のパソコンを使っている事務所では、ファイル共有だけでなく、ファイルを整理するという意味でもサーバの利用が効果的

 家族や親類など、2〜3台のパソコンを使って数人の社員で業務をこなしているような小規模な事務所は、業態を問わず、日本全国にたくさん存在しますが、このような小規模な事務所でも、サーバーを利用するメリットは大いにあります。

 前述したバックアップをサーバーに任せることで、複数台のパソコンのバックアップを一括管理できるようになるのもメリットですが、何より注目したいのがファイルサーバーとしての利用です。

 小規模な事務所で、ファイルサーバーを使うメリットは大きく2つあります。1つは情報共有ができること。もう1つはデータを適切に管理できるようになることです。

 最初の情報共有については、すでに、いろいろなところで紹介されているので簡単に説明しますが、USBメモリーを使ったファイルのやり取りのような非効率的で、あまり安全とは言えない方法から脱却できるのがメリットです。ファイルサーバー上の共有フォルダーを利用することで、ユーザー間で社員全員が使えるデータ資源を共有したり、ユーザー間の共同作業がスムーズにできるようにすれば、それだけで業務効率を改善することができます。

 一方、データの適切な管理は、まさにサーバーを導入することで、自然にできるようになる改善の1つと言えます。サーバーは、紙の文書で言えば、書類ケースや書類棚のようなものです。紙の文書を種類ごとにファイリングし、誰もが使えるように書類棚に整理するのと同じように、サーバーにデータを集約すれば、ユーザーは必然的に、ファイルを社員全員が理解できるようにフォルダに整理したり、ファイルのバージョンを意識するようになるなど、一定のルールのもとでデータを整理する必要が出てきます。

 これまで、パソコン単体で個別にデータを利用していたときは、「自分さえわかればいい」ため、データの整理方法はバラバラ、どこに必要なファイルがあるのかはもちろんのこと、いくつもの異なるバージョンのファイルに頭を悩ませることが少なくありませんでしたが、サーバーの利用によって、このようなユーザーのデータ整理に対する考えを変えることができるわけです。

 もちろん、実際にデータを整理できるようになるまでは、ルール作りや話し合いが必要でしょう。しかし、サーバーの導入は確実に、その「きっかけ」となるはずです。

 また、Windows Server 2012 Essentialsを搭載したNOWing SERVERには、強力な検索機能も搭載されています。サーバー上で厳密にファイルが整理されていなくても、単にサーバー上にファイルが集約されてさえいれば、ユーザーは必要なファイルを探し出すことができます。

 今までは、あちこちの棚から必要な書類を探さなければならなかったのが、1つの棚だけ、それもキーワードさえ言えば、代わりに候補をリストアップしてくれる便利な棚だけを対象に、ファイルを探せば済むようになるわけです。

独立したばかりの建設業

いつでも図面や見積もりなどを取り出せる事務所の留守番としてサーバーを活用できる

 個人、もしくは数人の規模で、日々、現場と事務所を往復するような建設業では、事務所の留守番要員として、サーバーの導入を検討してみるといいでしょう。

 もはや、パソコンを使って図面や見積書などを管理することは当たり前となりつつありますが、外出しなければ仕事にならない建設業では、外出時にこれらのデータを気軽に参照することができません。事務所に常駐する担当者がいれば、電話でデータを送ってもらうように頼むこともできるかもしれませんが、そこまで人手を割けないという企業も少なくないでしょう。

 しかし、NOWing SERVERのようなリモートアクセス機能を搭載したサーバーを導入すれば、外出先からいつでも事務所内のデータにアクセスできるようになります。

 サーバーには、パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンからアクセスすることもできるので、連絡用に持ち歩いているスマートフォンさえあれば、データを参照することもできます。

 もちろん、サーバーですから、曜日や時間は問いません。いつでもリクエストしたときに、欲しいデータを提供してくれる便利な存在として、サーバーの導入を検討してみるといいでしょう。

中小企業向けのサーバーを選ぼう

 このように、サーバーは、これまでIT基盤を支える裏方のような存在でしたが、最近では企業、それも中小の現場の課題を直接解決する存在となりつつあります。価格や導入の手軽さを考えても、パソコンを導入するのと同じように、サーバーを導入する時代になったと言っても過言ではないでしょう。

 しかし、一口にサーバーと言っても、実際の製品はたくさんあります。実際に業務の改善につなげるには、その中からどの製品を選ぶかが重要になります。

 その点、今回取り上げたNOWing SERVERは、中小企業に特化したサーバーとして最適な製品となっています。

 最新のインテル Xeonプロセッサ(Xeon E3-1225v2、3.2GHz、4コア4スレッド)や2GBのメモリを搭載しながら、コンパクトなキューブ型サーバーとなっており、デスクの下や棚の一段分のスペースにスッキリと収めることができます。静音性も抜群で、静かな店舗や事務所でも音が気になるようなことはありません。

 採用されているOSの「Windows Server 2012 Essentials」も、CAL(クライアントアクセスライセンス)を別途購入することなく、25台までのパソコンを接続することができます。

 それでいて、ファイル共有、メディア共有、バックアップ、リモートアクセス、クライアント監視など、さまざまな機能を備えているため、前述したようなさまざまな業態がかかえている多彩なニーズに対応することができます。

 もちろん、2年間の製品保証に加え、万が一のトラブルの際には、完動品を先に送付し、社内で交換してから既存品を修理に送ることができる先出しセンドバックにも対応しているので、安心して利用できます。

 これからは、中小企業にこそサーバーが必要な時代と言えますが、「NOWing SERVER」は、その役割を十分に担うことができる製品と言えるでしょう。

(次回更新は6月24日です。)

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できるWindows 8」ほか多数の著書がある。自身のブログはコチラ