いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
興味のある記事から入れる、雑誌の定額読み放題サービス「dマガジン」
2016年9月7日 06:00
サービス名 | dマガジン |
リリース日 | 2014年6月20日 |
運営会社名 | 株式会社NTTドコモ |
料金 | 400円(税別) |
登録 | dアカウントの取得が必要 |
URL | https://magazine.dmkt-sp.jp/ |
月額400円で160誌以上が読み放題
近年、電子書籍の定額読み放題サービスが活気を帯びていますが、2014年6月20日から提供されており、徐々にその勢いを強めているのが、NTTドコモの「dマガジン」です。
dマガジンは、月額400円(税別)で、160誌以上の雑誌と、最大1年分のバックナンバー合わせて1000冊以上が読み放題になるサービスです。執筆時点で確認したところでは168誌が対象となっており、参加雑誌一覧(https://magazine.dmkt-sp.jp/help/label)で確認できます。主要な雑誌はほぼカバーされているといっていいでしょう。
NTTドコモが運営していますが、ドコモユーザー限定のサービスではなく、dアカウントを取得すればキャリアフリーで利用できます。契約日から7日間の無料期間が設けられており、支払いはクレジットカードのみ。現在は初回31日間は無料のキャンペーンも実施中のようです。
利用環境はiPhone、iPad、スマートフォン/タブレット(Android 4.0~6.0、iOS 6.1~9.2)およびパソコンで、最大5台のデバイスとパソコン1台まで利用できます。
開始当初は、コンビニでおなじみの雑誌約70誌を中心にスタートしましたが、2015年6月には雑誌143誌、最大1年分のバックナンバー約1000冊が読み放題のサービスに成長。2016年3月には登録者数が300万人を突破し、2016年9月6日現在、読める雑誌は168誌まで増加するなど、成長を続けています。
気になる記事から広く読める
dマガジンで提供される雑誌のジャンルは、「総合週刊誌」「女性ファッション」「女性ライフスタイル」「お出かけ・グルメ」「エンタメ・趣味」「スポーツ・車」「ビジネス・IT・国際」「男性ファッション」「男性ライフスタイル」など。メニューは「雑誌から選ぶ」「記事から選ぶ」「おすすめ」「ランキング」の4種類が用意されています。
dマガジンが面白いのは、雑誌の接点の提供方法です。選んだジャンルやテーマがアニメーションで動的にクローズアップされ、横スクロールでほかの雑誌を探していくスタイルなので、必然的にいろんな雑誌の表紙を目にすることになります。狙った雑誌にたどりつきにくい感じはありますが、雑誌の中を泳いでいる感覚を味わえます。
さらに面白いのは、「記事から選ぶ」です。記事そのものがジャンルごとにならんでいるので、雑誌のタイトルに縛られず、興味のある記事から入っていけるのです。しかも、目にした記事を見たら終わりではありません。いつのまにか、その先の記事も読んでる自分に気付くはずです。例えるなら、雑誌のあるページを広げておいてあるような状態ということですね。
雑誌のタイトルやジャンルに縛られない見せ方としては、「おすすめ」も必見。編集部によるキュレーションコーナーで、用意したテーマやキーワードで、雑誌の枠を超えた記事がまとめられています。季節に合わせた特集も多く、例えば今なら「Pokémon GO」に関する記事だけをまとめてチェックできるようになるなど、普段なら絶対目にしない雑誌の中の特集記事も、雑誌名を意識することなく読めます。
気になった記事は、クリッピング機能で最大100ページまで端末に保存できますので、情報収集を目的とした使い方もできそうです。
一度見た雑誌や記事の履歴は、「マイページ」から確認できます。お気に入り雑誌として登録すると、新しく配信されたときは通知されるようですが、その雑誌だけ一覧から見に行くということができないようです。そんなところにも、あえていろいろな雑誌の中を通っていくことで、接点を増やそうという意図が感じられます。
端末の空きメモリに合わせた読み方も
利用中の端末のストレージ容量が心配という方は、ぜひ「設定」をチェックしましょう。右上のメニューアイコンから「ダウンロード」を開くと、自分の端末の空きメモリが確認でき、ダウンロード方法を選択できます。
余裕がある方は「バックグラウンドダウンロード」をオンに。これで雑誌1冊まるごとダウンロードされるので、オフラインでも見られます。容量が心配という方はオフにしておけば、容量を気にすることなく読み進められます。ただし、インターネットに接続できる環境が必要になります。
端末にほとんど空き容量がないから電子書籍は楽しめない……と思っていた方も、dマガジンなら諦めることはなさそうです。