いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
送っても受け取ってもお得になる「クロネコメンバーズ」
2016年12月14日 06:00
サービス名 | クロネコメンバーズ |
リリース日 | 2008年8月5日 |
運営会社名 | ヤマト運輸株式会社 |
料金 | 無料 |
登録 | 必要 |
URL | https://cmypage.kuronekoyamato.co.jp/portal/ |
通信販売、仕事、オークションなどなど、クロネコヤマトの荷物を受け取ることがある人は、入っておくだけでお得なサービスがあります。「クロネコメンバーズ」です。
集荷や再配達依頼が、24時間いつでもウェブやアプリから気軽にできるというだけでも大変便利なのですが、よくよく見ると活用しないともったいないサービスが結構あるようです。
個人を対象にしたヤマト運輸独自のサービス
クロネコメンバーズは、個人を対象とした会員制のサービスです。会費などは一切なく、独自のアカウントのほかに、Amazonアカウント、Yahoo! JAPAN ID、楽天会員IDでもログインできます。
クロネコメンバーズの機能は、「送る」「受け取る」「通知サービス」「その他の便利なサービス」に分類できます。
会員登録すると、メールやLINEを使ったお届け通知、集荷や再配達の申し込み、配達の確認、お届け予定日時の変更ができるほか、景品と交換できる独自のポイントシステムや、送料が割引できる電子マネーが使えるようになります。
さらには担当営業所の名前、集荷や配達のドライバーの電話番号なども確認できます。
いずれも、送り手が不便なく、受け取り側も受け取りやすく、かつお得になるよう配慮されているのが特徴です。
送り状を書かずに用意し、気楽に送れる
たとえば「送る」という行動に対しては、集荷の受付、宅配ロッカーから送れる「宅配ロッカー発送サービス」、送り状を自宅で発行できる「送り状発行システムC2」、印字済みの送り状を届ける「宅急便送り状印字サービス」、送り状を営業店で発行できる「宅急便らくらく送り状発行サービス」、LINEで送り状を作成する「ヤマト運輸LINE公式アカウント」、宅急便をお得な運賃で送れる「クロネコメンバー割」と6種類のサービスを用意しています。
荷物を送る上で最初の手間であり、ハードルになるのが送り状の入手と宛名書き。書くのが面倒くさい、そもそも送り状が手元にない、しかし取りに行くのは面倒、現地で書くのも面倒、といった問題を、ユーザーの環境にあわせて軽減できるようになっています。
近くにクロネコヤマトを扱うコンビニや営業所がなくても、自分で印字できますし、集荷もウェブから行えば、送り状は印字済みのものを持ってきてもらえるので、宛名書きから持ち込みの手間が二重で省けます。しかも「クロネコメンバー割」(後述)を使えるようにしておけば、送料がお得に。加えて「クロネコポイント」が貯まる仕組みもあるので、運賃の出費を楽しみに転換することができます。
「宅急便e-お知らせシリーズ」と「Myカレンダーサービス」で荷物を受け取りやすく
発送後の荷物に関しては、発送側と受け取り側のためのサービスが用意されています。中でもまず活用したいのが「宅急便e-お知らせシリーズ」です。
発送した側には、届け予定日をメールで相手に連絡できるフォームを用意しています。「送りました。伝票番号は……」と個別にメールを作成してもいいのですが、それではあくまでも送ったという事実だけで、その後どうなるのかは分かりません。クロネコメンバーズから送れば、相手がクロネコメンバーズの非会員でも、いつごろ受け取れるか具体的に分かるわけです。相手が受け取ったら、送り主にも通知が届きます。いちいち「届いた?」と聞かなくても済みますので、特に大事な荷物のやりとりでは安心できるでしょう。
このとき、受け取る側もクロネコメンバーズに入っていたら、受け取りはもっと柔軟になります。通知された配達日時では受け取れないことが分かっていたら、「荷物お問い合わせシステム」から変更できるのです。
さらに、毎週この時間なら確実に受け取れるという曜日や時間が分かっていれば、「Myカレンダーサービス」に時間帯を曜日ごとに登録しておくことで、受け取りやすい時間に配達してもらえます。万が一不在の場合は、「ご不在連絡eメール」が届くので、ウェブから申し込めます。最近ではLINEでもトーク上で会話をしながら、荷物の問い合わせや受け取り日時の変更ができるようになっています。
送るのも受け取るのも楽しくなる「クロネコポイント」
クロネコメンバーズには、個人名(フルネームでの利用に限られる)によるクロネコヤマトの対象サービスの利用で、独自のポイント「クロネコポイント」が貯まります。
対象サービスは、宅急便、クール宅急便、パソコン宅急便、スキー宅急便、空港宅急便、ゴルフ宅急便、往復宅急便、オークション宅急便、宅急便コレクト、宅急便タイムサービス、超速宅急便、ヤマト便、国際宅急便、宅急便コンパクト(受け取りのみ)。
発送時はクロネコメンバーズまたは店頭端末「ネコピット」から送り状番号を入力することでポイントを申請できますが、クロネコメンバーズの新規登録や「らくらく送り状発行サービス」「送り状発行システムC2」「オークション宅急便」の利用、「お届け予定eメール」の受信、「クロネコメンバーズ電子マネーカード」での支払いでは自動的にポイントが貯まります。
ポイント獲得回数の上限は1日2回(10ポイント)までで、ポイントは獲得した月から翌年同月の月末まで有効。貯まったポイントで運賃割引サービスを受けたり、オリジナルグッズとの交換やさまざまな特典の抽選に使えます。
コンビニの持ち込みで発送している場合は、都度申請しなければポイントが付きませんが、とりあえず「お届け予定eメール」の設定さえしておけば、自分に荷物が送られてくるだけでいつのまにかポイントが貯まっているので、ぜひ設定しておきたいところです。
「クロネコメンバーズ電子マネーカード」と「クロネコメンバー割」
「クロネコメンバー割」(http://www.kuronekoyamato.co.jp/webservice_guide/memberwari_on.html)とは、セールスドライバーによる集荷や、直営店から発送する運賃、資材代金の支払いにつかえる、ヤマト運輸オリジナル電子マネーです(コンビニの支払いでは使えません)。5000円以上のチャージで運賃が10%OFFになる「クロネコメンバー割」と、5万円以上のチャージで運賃が15%OFFになる「クロネコメンバー割 BIG」の2種類があり、支払いには「クロネコメンバーズ電子マネーカード」を使います。
「クロネコメンバーズ電子マネーカード」は、ヤマト運輸オリジナル電子マネーのほかに、電子マネーのnanaco、楽天Edy、WAONのいずれか1つが付いたカード。宅急便の運賃や、コレクトの支払いができ、使うとクロネコポイントと各電子マネーのポイントが貯まります。
「クロネコメンバー割」の残高確認やチャージは、直営店の端末か、セールスドライバーの専用端末で行います(直営店やセールスドライバーはnanaco、楽天Edy、WAONなどの電子マネーのチャージはできません)。クロネコメンバーズでも残高確認は可能です。
小さな荷物は持ち込みのほうが安くなる場合もありますが、大きな荷物ほど「クロネコメンバーズ電子マネーカード」を作って集荷依頼をし、「クロネコメンバー割」を利用すると運賃がお得になりそうです。よく元払いで発送するという方、持ち込み先がなくていつも集荷に頼っているという方は要チェックです。
このほかに、クロネコメンバーズでは引っ越し先に荷物を転送する手続きや、オークションの落札商品を匿名で配送できる「オークション宅急便」、クロネコメンバーズ限定の通販なども行っています。
クロネコヤマトで受け取らないという方は、ほとんどいないはず。クロネコメンバーズを上手に活用して、時間と運賃をやりくりしてみましょう。