いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
専門家監修のコラムが豊富! スリムなボディをめざすなら「あすけん」で食事管理を
2017年1月11日 06:00
サービス名 | あすけん |
リリース日 | 2007年 |
運営会社名 | 株式会社ウィット |
料金 | 基本サービスは無料。月額270円(税別)のプレミアムサービスあり |
登録 | 必要 |
URL | http://www.asken.jp/ |
年明けといえばダイエット。いろんなイベントを口実に、自分に甘く接してきたツケを感じている方は、「あすけん」で気持ちを切り替えるきっかけ作りをしてみてはいかがでしょうか。
食事の登録がしやすい健康管理サービス
「あすけん」は、食事、運動、体調を記録・管理でき、管理栄養士によるコラムも数多く読めるダイエットサポートアプリ&ウェブサービスです。パソコンのウェブブラウザーと、スマートフォンの専用アプリで利用できます。
コースとして、無料の基本サービスと、月額270円(税別)のプレミアムサービスがあります。データを登録・管理したい方は会員登録は必要ですが、料理のカロリー検索、ダイエットレシピや栄養士コラムの閲覧などは登録なしで利用できます。
登録した最初の1週間はプレミアムサービスのお試し期間としてみなされるようで、プレミアムサービスの機能を体験できます。登録時に決済情報は入力しないので、いつのまにかお試し期間が終わって有料課金がスタートしていた、ということがないのは親切です。
ダイエット目的での利用が多いようですが、その評判はかなり高く、2016年10月25日にはユーザー数が100万人を突破しています。2016年12月1日にはプレミアムサービス会員向けのiPhoneアプリ版限定で「ゆる糖質制限ダイエットコース」を新設。12月2日には海外版「Asken Diet」をカナダでリリースしました。2017年春には米国でのリリースも予定しているそうです。
正しい知識のもと、励まし合いながらダイエット
「あすけん」には大きく分けて、「わたしの記録」「みんなの日記」「ダイエットの知識」の3つのメニューがあります。
「わたしの記録」で自分の活動や食生活を記録し、得られるアドバイスから(主にダイエットという)目標に向かって頑張ります。その過程で「みんなの日記」内で日記を書いて公開することで、ユーザー同士のモチベーションを高め合えます。さらに「ダイエットの知識」コーナーで、体や栄養に関する豊富なコラムから情報を得て、間違った知識から体を壊すことがないように気を付けられます。体や食、栄養について詳しくなれて、励まし合いながらダイエットできる――これが「あすけん」、というわけです。
一人でやるよりも励まし合うと成功率が2.5倍、真面目に取り組むと3カ月で平均3.16kgの減量に成功しているそうで、有料プランはさらに減量の成功率が高いというから驚きです。自分と同期のユーザーも紹介してもらえるのですが、同じように悩んでいる同世代を見ると、確かにこちらからもエールを送りたくなりました。
「あすけん」で記録できること
「わたしの記録」で具体的に登録できるのは、食事、運動、体重、体脂肪率、お通じ、生理(女性)、今日の調子、睡眠時間(就寝時刻と起床時刻)、そして日記です。食事はデータベースからメニューを検索できるだけでなく、写真も添えられます。
食事は市販商品・外食を含む10万件以上の食事データから検索し、メニューから登録できます。日本の食文化がベースなので選びやすく、検索からメニューの登録に至るインターフェースもとても分かりやすく、スムーズに登録できます。
自炊が多いと完全一致するメニューは当然ないわけですが、材料とその量を登録できます。有料の「プレミアムサービス」を使うと、Myメニューとして献立のセット登録、オリジナルレシピ登録、オリジナル食材登録ができます。完全に自炊派の方は少々手間はかかりそうですが、プレミアムサービスを利用する価値はありそうです。
データを登録すると1日のタイムラインで見られるほか、体重グラフ、栄養グラフ、摂取カロリーグラフ、消費カロリーグラフなど、さまざまなグラフが見られるようになります。
それぞれの食事ではカロリーや栄養素まで登録されているため、摂取した食事のカロリーや14種類の栄養素がグラフで分かりやすく表示されます。特に栄養グラフは足りない栄養素、過剰な栄養素などが一目瞭然になるので必見。ちゃんと食べているつもりでも、実はかなり偏った食生活をしていたことが分かってしまうわけです。
これらは「あすけん健康度」という得点で表され、管理栄養士監修のアドバイス、摂取栄養素グラフ、食事バランスチェック、おすすめ食材とレシピとともに確認できます。
食事管理の手間を乗り越えられるメリットが多い
食事内容を記録できるアプリはほかにも多数ありますが、「あすけん」が他と違うと感じられるのは、食事の登録のしやすさと、すべてにおいて管理栄養士がしっかり監修している安心感の2点です。
食事の登録はパソコンとスマートフォンいずれでも可能で、食事や材料の候補が豊富で検索しやすく、量まで調整しやすいため、これまで感じていた「登録したいメニューがない」「フローがなんかわかりにくい」というストレスがほとんどありません。また、ファミリーレストランやコンビニの新メニューなど、検索でヒットしないメニューがあったときは、申請フォームから追加依頼ができます。
写真も添えられて、あとからでも具体的なメニューを入力できるので、とりあえず写真を撮って保存しておいて、あとから具体的に入力しようという気になります。
というのも、摂取カロリーだけでなく、入力することで得られる栄養データとアドバイスが具体的で詳しいため、それがモチベーションにつながりやすいのです。「単純にカロリーが少ないだけではだめ。きちんと栄養バランスが整わないと燃焼するものもしない」といった知識も得られるため、真剣に痩せたいと思うなら、何が足りなかったのかが知りたくなるのです。ゆえに入力の手間を乗り越えられるのでしょう。
実は日々の食事改善アドバイスは数十万通りあり、いずれも管理栄養士が監修したものとのこと。自動的に表示されているとはいえ、その内容はまるで対面しているような内容で具体的であり、不自然さはありません。実際に間食をしすぎたときは「お菓子ではなく食事で適正カロリーを目指そう」と指摘。多すぎる成分に関しては、具体的に何が多かったのかを教えてくれました。
「ダイエットの知識」に見られるように、ダイエットや栄養に関するコラムが豊富なことも魅力の1つです。しかも、世間で話題のダイエットを取り上げ、その効果だけでなく問題点も指摘します。こんなところはいいけれど、こういう危険な部分もある、としっかり伝えられているのは、すべてにおいて管理栄養士がかかわっているからこそ。プロの目が行き届いている事実は、現在、最も必要とされている部分と言えるでしょう。
この記録を通じて表示されるアドバイス、豊富なダイエット関連コラムを含め、サービス全体を通して、管理栄養士がしっかり監修しているというのが「あすけん」の最大の特徴であり、人気、およびダイエット成功の秘密でしょう。
Fitbitと連携で活動量と体組成の記録も楽に
スマートフォンや活動量計との機能連携も見逃せません。iPhone版アプリでは「ヘルスケア」と連携させることで、歩数や睡眠データが取得できます。Fitbitの活動量計や体組成計で取得した歩数、体重や体脂肪率のデータを取り込めます。すでにお持ちの方はぜひ活用したいところです。
「あすけん」を使い始めてまだ5日目ですが、正直に食事内容を申告したところ、早くも塩分の摂取過多と、タンパク質やビタミンB群の少なさを指摘されてしまいました。さりげなくカロリーもオーバーしており、太って当然の結果を目の当たりにしてショックを受けています。
アドバイスを見ていると、足りない栄養成分がかなりあることが分かりました(毎食ごとのアドバイスはプレミアムサービスの機能)。毎日1万歩以上歩きながらむくむくと太ってしまったこの2年間。自分の中では「そんなはずはない。自分はちゃんとしている」と思っていたのですが、実は栄養バランスがかなり偏っていたからかもしれません。
足りない栄養成分があると、補える食材を具体的に提案してくれ、さらにはクックパッドでのレシピも紹介するという気の利かせよう。栄養のバランスがとれたらちゃんとダイエットできるのかもしれないという気がしてきました。
今年は引き締まった体を手に入れたいとお考えの方は「あすけん」で食生活の見直しからスタートしてみましょう。