いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
自分ならどんな商品で? 楽天市場の商品をキュレーションする楽天「ROOM」
2017年1月18日 06:00
サービス名 | 楽天「ROOM」 |
リリース日 | 2014年6月30日 |
運営会社名 | 楽天株式会社 |
料金 | 無料 |
登録 | 必要 |
URL | https://room.rakuten.co.jp/ |
昨年末は「キュレーション」という単語を目にする機会が多かったはず。場合によってはネガティブなイメージを持たれたかもしれませんが、本来はモノや情報を収集、整理し、新たな価値を付加して共有すること。そんなキュレーションを手軽に体験できるサービスがあります。楽天の「ROOM」です。
集めて紹介した商品が売れると楽天スーパーポイントがもらえる
ROOMは、楽天市場で販売されている商品を集め、紹介できるサービスです。利用するには楽天ユーザーIDが必要で、パソコンのウェブブラウザーやスマートフォン用アプリ「ROOM」で利用できます。2014年6月30日からスタートし、現在2年目を迎えています。
使い方はいたってシンプルで、一般的なSNSと変わりません。楽天ユーザーIDを取得し、ROOMの利用登録をしたら、ほかのROOMユーザーをフォローします。すると、自分のフィードにフォローしたユーザーが紹介する商品が流れてきます。それに「いいね」をしたり、コメントを書いたりできるのです。
誰かにシェアしたい商品があったら、「コレ!」というボタンを選択することで「my ROOM」という自分のページに保存できます。「コレ!」を繰り返すうちに、誰でも見られるお気に入り商品のコレクションのできあがり。「コレ!」ボタンは、楽天市場の各商品にも添えられているので、ROOMの外からでも商品を集められます。
そうやって集めた商品は、任意のタイトルを付けて「コレクション」として分類できます。切り口は自由。1つの商品を複数のコレクションに登録できます。他のユーザーが作成したコレクションは、コレクション単位で「いいね」できます。また、集めた商品やコレクションはFacebookやTwitterにシェアできます。
この仕組みは、写真をクリップしてシェアできるサービス「Pinterest」に似ています。保存する際はコメントが必須で、すでに所有しているものなら自分で撮影したオリジナルの写真を添えることもできるという点は違いますが、ROOMはお気に入り商品のPinterest版サービスといえるでしょう。
利用料はかかりません。逆に、集めた商品が自分のページから売れると、報酬として楽天スーパーポイントがもらえます。現在、販売価格の5.0%以上のポイントがもらえるキャンペーンが実施されています。
「コト」から商品と出会う
ROOMのよさは、思わぬ商品との出会いが期待できることです。楽天市場ではシーズンごとに商品の特集コーナーがありますが、ROOMはユーザー独自の視点による“コト”で集められた「コレクション」が多いのも特徴。そのため、これまで考えたことがなかったようなテーマで集められた商品に出会えたりします。すでに知っている商品でも、扱うユーザーが違えば視点も新鮮。特に趣味のあうユーザーが見つかると、自分の欲しいものも見つけやすくなります。
自分がキュレーションする側に立ったとき、最初は楽天スーパーポイントが稼げたらという思いからスタートするかもしれません。しかし、自分が好きなアイテムを保存しているうちに意識が変わってくるのも面白いところです。たとえば、自分がいつか住みたい部屋の理想のインテリアなどを集めていると夢が広がってきて、あんなことも、こんなこともしてみたいと思うようになるのです。
「コレクション」の中には、話題のもの、売れそうなものだけひたすら集めている例もあるようですが、どんなテーマで何を集めるかが腕の見せ所。それこそまさにキュレーションの醍醐味でしょう。セレクト力の強化にも役立ちそうな気がします。
「コレクション」をSNSに連携させ外に紹介しよう
紹介した商品が買われれば報酬としてポイントがもらえるというのがROOM。ROOMの中では、誰もが自分のページから買って欲しいと思っているので、ROOM内で売ろうというのはちょっと難しいかもしれません。そんな中、ユーザーがROOMを利用するメリットは2つあります。
1つはブログを持っていなくても、アフィリエイトの手続きが分からなくても、楽天市場の商品に限ってはROOMがあれば、場所と方法の両方が解決する点です。ROOMの商品やコレクションは、FacebookやTwitter、mixiでシェアできるので、解説付きで「コレクション」を作り、ほかのSNSを使って積極的に外部に見せていくという使い方ができます。しかも集める楽しさのおまけ付き。
もう1つは自分が買いたいものを整理しておける場所にできること。まさにお気に入りとしての使い方です。こういうときこれを買いたいというニーズ別に整理しておくと、何をそろえるのか視覚的に分かりやすくなります。
自分の意外な好みに気付くこともあるROOM、興味のある方はぜひお試しください。