いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

話題のニュースをもれなくサラサラとカバーできる「SmartNews」

サービス名SmartNews/スマートニュース
販売スマートニュース株式会社
設立2012年6月15日に設立
価格無料
URLhttps://www.smartnews.com/ja/
iOS向けアプリhttps://itunes.apple.com/jp/app/id579581125
Android向けアプリhttps://play.google.com/store/apps/details?id=jp.gocro.smartnews.android

独自のアルゴリズムで「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」

 SmartNews(スマートニュース)は、スマートニュース株式会社(旧:株式会社ゴクロ)が提供しているニュース閲覧アプリです。2012年6月15日に設立され、2015年2月4日の時点での月間アクティブユーザー数は、日本で400万人、米国で100万人を突破しているそうです。現在、日本語版、英語版、インターナショナル版がそれぞれiOS用、Android用のアプリとして無料で提供されており、世界で1300万ダウンロードを超えます。

SmartNews

 日本語版においては、初回起動時のカテゴリ選択やユーザー登録は不要。「標準チャンネル」としてトップ、エンタメ、スポーツ、グルメ、コラム、まとめ、国内、政治、経済、テクノロジー、国際の11カテゴリが用意されており、横にフリックすると雑誌のページをめくるように軽快にカテゴリの移動が可能です。

 各カテゴリには複数の媒体から記事が集められていますが、トップ以外はタイル状に写真入りで配置されるため、新聞や雑誌を見ているような気分で、飽きずに長時間見続けられるのも魅力の1つ。

左右にフリックすることで、ページがめくれるようなアクションとともにカテゴリが切り替わる

 配信されているのは、毎日新聞、産経ニュース、東京新聞、共同通信ニュース、ハフィントンポスト、読売新聞、デイリースポーツOnline、シネマトゥデイ、音楽ナタリー、Impress Watch、ITmediaニュース、マイナビニュース、Engadget 日本語版、CNET、サンスポ、CNN、スポーツ報知、日刊スポーツ、モデルプレス、現代ビジネス、ダイヤモンドオンライン他多数。国内の主要媒体をほぼカバーしているだけでなく、ブログも含まれます。

 これら媒体の1000万件以上のウェブページから、TwitterのポストやFacebookのいいねなどのソーシャルアクションを見るという独自のアルゴリズムで、注目度の高い話題を自動的に収集してカテゴライズし、類似の記事が重複しないようフィルタイリングしたうえで配信します。このため、時事ニュースから、リラックスして楽しめるコラム系の記事まで幅広くトレンドを網羅できます。朝、昼、夜の3回、定期的に更新の通知が来るため、新聞がわりに読むことができます。通知の配信時間は変更もできます。

 近年では前述の11カテゴリ以外に、任意で追加できる専門チャンネル「チャンネルプラス」の強化にも力を入れているようです。11カテゴリある標準チャンネルがキュレーションされた記事なのに対して、専門チャンネルでは、たとえば「Impress Watch」のように、配信している媒体を1チャンネルとして、まとめて見られるようにもなっているのです。複数の媒体を登録しておくと、1フリックするだけで媒体の移動が可能になるため、情報収集にも活用しやすくなっています。

好きなチャンネルを登録することもできる
「Impress Watch」も登録できる
カテゴリ別に登録したいチャンネルを探せる
「Impress Watch」を登録してみる
選択したチャンネルは、タブの1つとして追加される(iPhone 5sの画面)
Android端末(DMC-CM1)での見え方

 さらに企画もののチャンネルも増えており、今年に入ってからは7月21日「阪神タイガース」チャンネルを開設、8月4日、ブロガーの意見や新聞各社の社説が読める「オピニオン」チャンネル、8月17日、「マンガチャンネル」を開設するなど、専門誌的な側面も強化。チャンネルプラスだけで約75媒体で月間100万PVに達するといいます。

「Webモード」と「Smartモード」で軽快に閲覧

 ページの見やすさもSmartNewsの特長の1つです。記事にはオリジナルの体裁で表示する「Webモード」と、タイトル、写真、記事をシンプルな形で表示できる「Smartモード」の2種類が用意されています。「Webモード」の読み込みが遅い場合、画面中央に表示される「Smartモード」を選択すれば、待つことなくすぐに読み始められます。「Smartモード」はオフラインでも表示可能です。「Webモード」では文字が小さいなと感じる記事も、「Smartモード」にすることで読みやすくなるだけでなく、設定で文字サイズを変更することで自分にあった見やすさも確保できます。また、記事はTwitter、FacebookなどのSNSやEvernoteなどとも連携可能です。

記事を選択すると表示までの待ち時間にこのような画面が現れる
「すぐ読む」をタップすると、シンプルな画面で表示される
そのまま待つか「Web」を選択するとオリジナルが表示される
設定で文字サイズを3段階から選べます。文字サイズを最大にすると4インチサイズでもかなり見やすくなる
文字サイズとSmartモードを使えば、記事の見やすさを調整できる
設定画面(iOS版)
TwitterやFacebookとあらかじめ連携させておくことも可能

 考えられたレイアウトと旬の話題、軽快なカテゴリ遷移、軽くて見やすいページ表示により、気が付くと没入していることも多いSmartNews。新しいニュースが見られるというだけでなく、今影響力のある情報を個人のニーズに合った切り口で探しやすいサービスともいえるでしょう。情報収集に複数の媒体を渡り歩いていた方は、SmartNewsによってRSSリーダーで見るよりも軽快にページを読み進められるかもしれません。短時間で“今”を知るにはうってつけのサービスといえそうです。

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。