イベントレポート
S-cubism IoTカンファレンス
会場のトイレもIoT化、IoT札束風呂なる謎の展示も登場したIoTのカンファレンス
2016年10月19日 11:00
株式会社エスキュービズムは18日、IoTをテーマとしたカンファレンス「S-cubism IoTカンファレンス~2年後の未来を今、体感せよ!~」を都内で開催した。「IoT NEWS」の小泉耕二氏、株式会社ウフルの八子知礼氏、ユカイ工学株式会社の青木俊介氏、堀江貴文氏、板尾創氏、レイザーラモンRG氏、トレンディエンジェルら多彩な顔触れによる講演が行われたほか、会場にはスポンサー企業によるIoTの展示ブースが設置された。本記事では、展示されていた一部の製品・サービスを紹介する。
会場のトイレには株式会社バカンのセンサー「Throne」が設置されており、スマートフォンやタブレットのブラウザーからトイレの空席状況を確認することができた。エリア別占有率、監視エリアの確認も可能で、主にオフィスでの導入が想定される。
ニフティ株式会社のブースでは同社のIoTサービスを活用したユニークな例として、遠隔地の風呂場にお札を降らせる「IoT札束風呂」のデモを実施。バスタブの近くに設置した射出機をクラウドを介して(会場では無線で直接接続)スマートフォンやPCで制御する構成になっている。
IoT札束風呂の実用性はあまり無いものの、ニフティのコンサルティング、インテグレーション、プラットフォームサービスを利用することで、このような一風変わったIoTシステムの構築も実現することができる。
共同印刷株式会社は、タッチパネル型デジタルサイネージ「マイ・ショッピング・コンシェルジュ」を展示。スマートフォンに専用アプリをインストールしたユーザーが近づくと、ビーコン発信器から発せられる信号でクラウド上のサーバーに自動でログインし、顧客属性情報に応じたコンテンツを自動で表示する。
例えば、ユーザーの興味と紐付けたクーポンやおすすめ商品、イベント情報などを発信できる。また、POSと顧客データベースとの連携によるデータ管理が可能になり、店舗マネジメントを効率化できる。
セイコーエプソン株式会社では、有機ELディスプレイを採用したスマートグラス「MOVEIRO」を展示。シースルータイプであるため、ハンズフリーで周囲の様子を確認しながら動画・映像コンテンツを視聴できるとしている。
パネル画素数は1280×720ドットで500万画素のカメラを備える。IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応しており、本体の大きさは191×178×25mm(幅×奥行×高さ)、重さは69g。