イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

今日10月3日「CEATEC JAPAN 2017」が開幕、667社・団体による“Society 5.0”の展示会

CEATEC JAPAN実施協議会の鹿野清氏。開幕前日の10月2日、報道関係社向けに行われた説明会で今年の狙いを語った

 「CEATEC JAPAN 2017」が10月3日、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開幕する。開場時間は各日10時~17時。入場料は、当日登録が一般1000円、学生500円(学生20人以上の団体、小学生以下は無料)。ウェブでの事前登録者および招待券持参者は無料。

 昨年の「CEATEC JAPAN 2016」では脱・家電見本市を宣言し、IoTをメインテーマにした「CPS/IoT(Cyber Physical System/Internet of Things)の総合展」へ舵を切った。今回は「日本の成長戦略や未来を世界に向けて発信する“Society 5.0”の展示会」をテーマに掲げており、「業界の垣根を超え、政策・産業・技術を連携して、IoT・ロボット・人工知能(AI)を活用した『つながる社会、共創する未来』を描き、披露・発信する総合展示会を目指す」としている。

 CEATEC JAPAN実施協議会の発表によると、今年の出展者数は667社・団体で、昨年の648社・団体から増加。出展小間数も1758小間で昨年の1710小間から増加している。また、海外の出展者は22カ国・地域から199社。新規出展者数は327社で全体の49%を占めており、このうち新規ベンチャー企業や研究機関は国内が44社・団体、海外が47社・団体となる。

 CEATEC JAPAN実施協議会の鹿野清氏は「ただ新規出展者数が増加しただけではない」と強調する。新たに、金融・旅行・玩具・住宅・工作機械・自動車・通信・印刷・繊維など、幅広い産業界からの参加があることに加え、海外の新規スタートアップ企業が多いこともアピール。「出展者数は微増だが、中身が大きく変わっている」と語った。

 なお、今年は16万人の来場者数を目標として掲げている。

新規出展者数は全体の49%を占めている

 展示エリアは、公共インフラ・交通システム・災害対策・エネルギー制御、環境モニタリングなど安心・安全・快適な社会構築などを提案する「社会・街エリア」、生活シーンを豊かにする技術やサービスを提案する「家・ライフスタイルエリア」、CPS/IoTを支える技術やソフトウェアサービスが集結した「デバイス・ソフトウェアエリア」などに分かれる。

 また、「特別テーマエリア」では異業種企業との共創を発信する「IoTタウン2017」、スマートファクトリーと地方創生の2つのトピックにスポットをあてた「Real 2020 Showcase」、人工知能(AI)にスポットをあてた産業技術総合研究所との特別企画展示「AI-人工知能パビリオン」、海外のスタートアップ企業が集まる「Global Startup Showcase」などを設置する。

未来の街をイメージしたという「IoTタウン」では、ブースの真ん中に1本の大きな通り道ができている。鹿野氏はこれを「IoTストリート」「IoT通り」と名付けている。同氏は、会場2階の入り口からIoTタウン方向を眺めることを推奨。「今までとは違うイベントの風景を見ることができる」と語った
2階の会場入口から見えるIoTタウンエリア