イベントレポート

Helping Small Business Think Big

「AdWords立役者は中小企業」世界初広告はロブスター通販、アジア初は急須

 2000年10月に米国でサービスを開始した検索連動型広告「Google AdWords」。今ではGoogleの主要な収益源のひとつだが、これを支えているのが中小企業が展開する「ビジネスだという。

 Googleが17日にシンガポールで開催したプレスカンファレンス「Helping Small Business Think Big」で、同社アジア太平洋地域担当ディレクターを務めるケビン・オカーン(Kevin O'Kane)氏が話した。

AdWords日本初広告はリフォーム会社

 オカーン氏によれば、Google AdWordsに世界で初めて出稿したのは、米国東海岸のロブスター通販会社。「AdWordsは中小企業が最初の顧客だった。そして、中小企業は現在に至るまでGoogleの成長を牽引してくれている」。

 この流れはアジア太平洋地域でも同様だ。例えば、アジア地域全体で初めてAdWordsに出稿したのはティーポット、タイではテーラーメイドスーツ、日本ではリフォーム会社、シンガポールでは学生情報ポータルサイトと、いずれも中小規模のビジネスだったという。

Google AdWordsに世界で初めて広告を出稿したのはロブスター通販業者だった

 Google AdWordsは、大企業だけでなく中小企業も平等に競争できる環境を整えていると強調するオカーン氏。今後のAdWordsのキーワードは「ローカル」だと語り、モバイルで検索したユーザーの現在地をもとに広告を配信することの有用性を訴えた。

 「中小規模の店舗は拠点を1つしか持たないケースがほとんど。素晴らしい店舗を構えていても、ビルの2階にあるからという理由で気付かれないこともある。そんなとき、近くにいるユーザーに広告を表示することで世界中の中小規模のビジネスを助けられるはずだ。」

(増田 覚)