イベントレポート

ケーブル技術ショー2013

パナソニック、放送中の番組をスマホに転送できるケーブルモデムを出展

 ケーブルテレビ(CATV)関連の展示会「ケーブル技術ショー2013」が30日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。69社64ブースが出展し、CATV事業者向けの機器やサービスなどを展示している。会期は31日まで。

 パナソニックのブースでは、スマートフォンなどへの放送転送機能を備えたケーブルモデム「TZ-CMP01M」を出展。CATVのインターネット接続サービスに使用されるDOCSIS 3.0対応のケーブルモデムに、CATV対応のチューナー機能を搭載し、放送中のテレビ番組を無線LAN経由でスマートフォンやタブレット端末などで視聴できる機能を備えている。

パナソニックのケーブルモデム「TZ-CMP01M」。スマートフォンなどへの放送転送機能を搭載

 ケーブルモデムとしては、DOCSIS 3.0に準拠し、下り最大160Mbpsの通信速度に対応。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n、有線LAN端子(3ポート)は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応する。

 内蔵チューナーは、地上デジタル/BSデジタル/CATVに対応し、ネットワーク接続したDTCP-IP対応のDLNAクライアントから放送中の番組視聴が可能。今後のバージョンアップで、USB接続HDDへの録画にも対応する予定。また、ケーブルDLNA運用仕様(JLabs SPEC-020)に準拠し、対応DLNAクライアントから視聴年齢制限付き番組の視聴もできる。

 ケーブルDLNA運用仕様対応のDLNAクライアントとしては、iOS向けアプリ「DiXiM CATV Player」があり、iPhoneやiPadからの視聴が可能。DiXiM CATV Playerは、パナソニックのCATVセットトップボックス(TZ-HDW610シリーズ、TZ-HDW611シリーズ、TZ-BDT910シリーズ)と連携するアプリとして、6月から無償でApp Storeで配信している。

 会場では、放送中の番組を実際にiPadで視聴できるデモを行っており、画面を2分割して番組を見ながらウェブを閲覧できるDiXiM CATV Playerの機能なども体験できる。

 パナソニックでは、ケーブルモデムにチューナー機能を搭載することで、インターネットサービスのみの利用者にテレビサービスをアピールするといった用途が考えられるとして、今後もCATV事業者の新規加入者の獲得や、既存加入者の視聴環境向上に貢献できる製品を提供していくとしている。

会場ではiPadで放送中の番組を視聴できるデモを展示
「DiXiM CATV Player」は画面を2分割してウェブ閲覧も可能
TZ-CMP01Mの概要
パナソニックのCATVセットトップボックス

(三柳 英樹)