イベントレポート
A Day with Google
暮らしの中で使えるGoogleのサービスとは? 台北で紹介イベント開催
今週末には一般公開、参加者には抽選で新型「Nexus 7」プレゼントも
(2013/11/21 12:42)
Googleのさまざまなサービスを生活シーンに合わせて紹介するイベント「A Day with Google」が、台湾の台北市で開催された。アジア太平洋地域のメディア向けのイベントとして開催され、11月24日~26日には一般向けにも公開される。
イベント会場は、台北市の古い工場跡をギャラリーやイベントスペースなどに改装した「Huashan Creative Park(華山文化創意産業園区)」。「A Day with Google」の展示会場では、古いレンガ造りの建物の中にオフィスやリビング、キッチンなどのセットを作り、各部屋でそれぞれのシーンに応じたGoogleのサービスの使い方を紹介している。
会社や書斎をイメージした「Office」のセットでは、3月に提供が開始されたオンラインメモサービス「Google Keep」や、「Googleドキュメント」の文書同時編集機能、チャットサービス「Googleハングアウト」など、グループでの共同作業に使えるGoogleのサービスを紹介している。
貸金庫室をイメージした「Security」のセットでは、怪しいサイトの見抜き方や、安全なパスワードの作り方などを紹介している。安全なパスワードの作り方としては、自分が暗記している「座右の銘」のようなフレーズの頭文字などを取って、長く複雑なパスワードを生成する方法を紹介。生成したパスワードが何年程度で解読される可能性があるかを判定するマシンも用意されている。
広々とした「Living Room」のセットでは、子供の宿題を手伝うという設定で、世界の歴史的資料をまとめた「Google歴史アーカイブ」や、各国美術館の美術品を高解像度で鑑賞できる「Googleアートプロジェクト」、ストリートビューで世界遺産を案内する「Google World Wonders」などを紹介。それらの資料をGoogleドキュメントに貼り付けて、レポートを作成する方法などを実演している。
スポーツジムを模した「Gym」のセットでは、YouTubeに多数投稿されているエクササイズなどの動画や、食べ物のカロリーなどを音声検索で簡単に行う方法(日本語版では非対応)などを紹介。Googleマップと連動して勾配を再現する機能を持つ、ツール・ド・フランスのオフィシャルトレーニングバイクも展示している。
バリ島をイメージした「Travel」のセットでは、必要な情報を自動的に表示する「Google Now」を紹介。特に旅行先では、航空会社から送られてきた予約メールを基に自動的にフライト情報のカードが表示されたり、通貨換算のカード、翻訳のカードが表示されるなど、便利に利用できるとした。Google NowはAndroid 4.1以降に標準搭載されており、iOSでは「Google検索アプリ」をインストールすることで利用できる。また、「Google翻訳」のアプリを使えば、カメラで撮影した画像の知りたい部分を指でなぞるだけで翻訳でき、入力が難しい言語でも便利に使えるといった例を紹介している。
地下鉄の駅を模した「Transit」のセットでは、現在ベータ版として公開している「新しいGoogleマップ」のルート案内機能や、ストリートビュー機能、モバイル向けの周辺スポット検索機能などを紹介。新しいGoogleマップについては、当初は搭載されていなかったストリートビューの「ペグマン」が追加されたように、今後もユーザーの意見を参考にしながら正式版に向けて改良を続けていくという。
畳敷きの和風もスペースがある「Bedroom」のセットでも、「朝起きた時に必要な情報」がすぐわかるという例を挙げて「Google Now」を紹介。現在では約40種類のカードが表示され、日本では地震などの災害情報や鉄道の運行状況にも対応したことをアピールした。
日本のキッチンをイメージした「Kitchen」のセットでは、料理の参考になるYouTubeの動画を紹介。実際にYouTubeに多数の動画を投稿している日本の西村亜美さんが、実演を交えながらデモを披露した。西村さんは約2年前から料理の動画を投稿し始め、日本の料理の作り方を英語で紹介していることから、多くの海外ユーザーに視聴されている。Googleでも、撮影スタジオ「YouTube Space Tokyo」を開設するなどクリエイター向けの各種支援を行っており、世界に発信したいクリエイターなどに積極的に活用してほしいという。
このほか、報道陣向けのスペースでは、「Nexus 5」「Galaxy S4」「HTC One」「Moto X」などのスマートフォンや、Chrome OSを搭載する日本未発売の「Chromebook」の各機種、テレビに接続してスマートフォンやタブレットから動画を再生できる「Chromecast」などを展示。「まもなく発売予定」の製品として「Nexus」ブランドの小型ワイヤレス充電器も置かれていた(20日に北米で販売開始)。
イベントは、11月24日~26日には一般公開され、無料で入場できる。開場時間は11時~20時(最終日は18時まで)。展示スペースは今回のメディア向けのものと同じだが、台湾で展開していないサービスなどの紹介は省かれるという。
また、イベントの参加者には、新型「Nexus 7」が抽選で1日1台プレゼントされるという。会場は台湾の電脳街である光華市場にもほど近い場所で開催されるので、週末に台北に行かれる方は参加してみてはいかがだろうか。