イベントレポート

ワイヤレスジャパン2014

東芝、高速通信「TransferJet」内蔵スマホを参考展示

 「ワイヤレスジャパン2014」の株式会社東芝のブースでは、高速通信が可能な近接無線転送通信技術「TransferJet」を紹介している。

東芝のブース

 TransferJetは、4.48GHz帯の周波数を用いて、理論値で最大560Mbps、実効値で375Mbpsの転送を可能にする無線技術。通信範囲は3cm以内で、NFCのように機器同士を近付けて通信を行う形となるが、NFCに比べて高速な通信が可能なため、動画など大容量コンテンツの転送が行える。会場でも、大容量の動画を数秒で転送するデモを披露している。

機器間で実効最大375Mbpsの通信が可能

 TransferJetのUSBアダプターはすでに販売されており、PCとスマートフォンにそれぞれアダプターを装着することで、写真や動画の転送が行える。会場ではさらに、TransferJetを内蔵したスマートフォンも参考展示している。説明員によると、既に複数の端末メーカーが試作を行っており、今後、内蔵スマートフォンの実現に向けて取り組んでいくという。

販売中のTransferJet対応USBアダプター
TransferJet内蔵スマートフォンを参考展示

 ブースではこのほか、無線LAN機能を内蔵したSDカード「FlashAir」を展示。対応アプリを開発するためのAPIなどを公開している技術情報サイト「FlashAir Developers」の紹介や、ICレコーダーやデジタルメモ「ポメラ」との組み合わせなど、応用製品の紹介や展示を行っている。

「FlashAir」では開発者向けサイトを紹介
ICレコーダーやポメラなど応用製品を展示

(三柳 英樹)