「デジタルコンテンツ EXPO 2014」が10月23日から26日まで、日本科学未来館(東京都江東区青海)で開催される。入場料は無料。主催は経済産業省と一般財団法人デジタルコンテンツ協会。
コンピューターグラフィックスやVR(仮想現実)などの技術分野に加え、身体を用いたインターフェイス技術、人間の五感に働きかける技術など、デジタルコンテンツ技術を体験できる。また、クリエイターや研究者によるシンポジウム、セミナーを実施する。
会場では、HMDを利用したドラえもんのどこでもドア、人間の身体を拡張する外骨格型ロボット、空中に浮かぶ画面に触れる感触を超音波スピーカーで再現するタッチパネル、高速撮影で勝率100%のじゃんけんロボット、物体を3次元空間上で固定・移動できる音響浮揚技術、視覚障害者の人が周囲を把握するための触覚デバイス、プリンターやペンで紙に電子回路を描ける伝導性インク、3Dグラスに浮かび上がる美少女キャラに聴診器を当てられるVR技術などが展示されている。
行きたい国にドラえもんが連れて行ってくれる「どこでもドア」 空中に浮遊した画面に“触れる”ことができる「空中触感タッチパネル」 筐体の内側には、超音波を発する小型スピーカーが敷き詰められている 報道向けの内覧時には稼働していなかったが、浮遊するものに触れられるディスプレイも展示されていた 「LeapMotion」を用いて手の動きをトラッキングする バーチャルに浮かんだ美少女キャラを診察できるVR技術。3Dグラスにヘッドトラッキング用のセンサーがあり、聴診器の位置はKinectで読み取る キャラクターの心臓部分やお腹、おでこに聴診器を当てると、心臓の音やキャラクターが考えている言葉が聞ける 紙にペンやインクジェットプリンターで配線を描くと回路になる伝導性インク 自然界で分解するプラスチックを利用すれば、土に還るセンサーの開発も低コストで可能 伝導性インクを電熱線として利用する技術。回路同様、紙に直接印刷できる 電気を通すと熱を持つ。温度に合わせて色が変化する塗料を用いた展示を行っていた 振動速度の差を利用し、指定した方向にあたかも引っ張られているような感覚を得られる「ぶるなび3」 引っ張られる感覚を発生させる装置を利用した魚釣りゲームも展示されている 視覚障害者の人が周囲の状況を把握できる触覚デバイス「HamsaTouch」 触感は電気的に伝わる。障害物検知は赤外線カメラやスマートフォンを利用する 四角形状のスリットから水を流し、中の空間を霧で満たすことで背景が透けずにクリアーな画面を映し出せる「アクアフォールディスプレイ」 スクリーンは水なので、物体を貫通させることができる ジョイスティックで操作できる電動車いす「WHILL」 仮想空間上のタッチインターフェイス。どこでもドアは同じ技術を使用している 「OculusRift」と「LeapMotion」を利用する 身体を拡張する外骨格型のロボット「スケルトニクス・アライブ」 SonyのHMD「Project Morpheus」も展示されている 1秒間に500回という高速撮影をすることで、相手が出す手を読み取り、勝ち手を繰り出す「勝率100%じゃんけんロボット」 物体を3次元空間上に固定・移動できる音響浮揚技術「ピクシーダスト」 脳波を読み取り、自分が気になる物やわくわくした瞬間を撮影する「Neurocam」 セリフと動作を指示する文章を入力するだけで、キャラクターが喋って動き回る3Dアニメーションが制作できる「CLIP STUDIO ACTION」 国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストの決勝や、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科と日本マイクロソフトが主催する「TOP GUN PROJECT」の成果の発表も行われる 本田技研工業の「UNI-CUB β」も展示されている