ホスティング関連業界のイベント「HOSTING-PRO 2010」開催


「HOSTING-PRO 2010」の講演会場
「HOSTING-PRO 2010」の展示会場

 ホスティング関連サービスに関するイベント「HOSTING-PRO 2010」が4日、東京・両国の国際ファッションセンターで開催された。クラウドなどのネットワーク技術や、セキュリティ、ドメイン名などに関する講演・セミナーが行われ、各社の製品・サービスに関する展示コーナーも多くの来場者を集めた。

 展示会場には、さくらインターネット、リンク(at+link)、カゴヤ・ジャパン(KAGOYA)といったホスティング業者がブースを構え、各社のサービスをアピール。さくらインターネットのブースでは、同社設計の新たなサーバーを参考展示していた。1Uハーフ型の筐体にクアッドコアのXeonプロセッサーを2つ搭載し、オリジナルサーバーでは初めて2CPUを搭載するサーバーになるという。提供時期や価格帯などについては現時点では未定。

 NTTPCコミュニケーションズのブースでは、同社の門前仲町データセンターを紹介。合計6000平米のマシンルームを完備するNTTPCコミュニケーションズでも最大規模のデータセンターで、特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアムが選定する「第4回ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2010」でIDC部門の総合グランプリを受賞。太陽光発電パネルや屋上緑化、LED照明、直流電源対応などの環境対応と、運用保守などを含めたトータルソリューションが高く評価されたことが受賞につながったとアピールしていた。

さくらインターネットは新オリジナルサーバーを参考展示リンク(at+link)のブース
カゴヤ・ジャパンのブースNTTPCコミュニケーションズのブース

 マイクロソフトのブースでは、Windows Serverによる仮想サーバーを提供する事業者向けの、管理コンソールツール「Dynamic Data Center Toolkit」を展示。ユーザーがWebブラウザー上で仮想サーバーの各種管理を行えるようにするもので、事業者側ではこのツールに課金システムを組み合わせることで、容易に仮想サーバーサービスが構築できるとアピール。海外では既に17社がこのツールを活用してサービスを提供しており、日本でもIDCフロンティアの「NOAHプラットフォームサービス」と、IIJの「IIJ GIOプラットフォームサービス」が同ツールを採用予定だという。

マイクロソフトは仮想サーバーの管理ツールを展示「Dynamic Data Center Toolkit」を利用した管理ツールの画面

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(三柳 英樹)

2010/3/4 18:01