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危険なモバイルバッテリーの扱い、「リコール対象品か確認したことがない」が18%~INFORICH調査
2026年6月30日 08:30
モバイルバッテリーのシェアリングサービス「CHARGESPOT」を運営する株式会社INFORICHは6月29日、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)監修の「モバイルバッテリーの保有状況に関するアンケート」を実施し、その結果を発表した。
NITEでは、モバイルバッテリーの発火事故予防に関する情報を発信するなど啓発活動を行っており、同調査は、NITE監修のもと、夏に特に注意するべきモバイルバッテリーの危険な扱いを、6つのポイントに整理。そこから、高温リスク、衝撃リスク、安全意識の3点をテーマに、調査を行った。調査対象は全国のモバイルバッテリー保有者で、6月10日~12日にインターネット調査として行われ、1406人から有効回答を得ている。
| カテゴリー | 危険な扱い | リスク |
| 高温 | 夏の車内・直射日光下に放置する | 異常発熱による破裂・発火 |
| 充電中に熱がこもる状態で使用する(ポケット・カバン内など) | 放熱不良で内部温度が上昇し発火 | |
| 衝撃 | 落下や圧迫など強い衝撃を与える(後ろポケット・カバン内での接触含む) | 内部短絡による発煙・発火 |
| 膨張・変形・傷のあるバッテリーを使い続ける | 内部の可燃性ガスに引火し発火 | |
| 水濡れ | 濡れた状態・水辺で使用する/水没後も使い続ける | 内部腐食によるショート・発火 |
| 安全意識 | リコール対象品か未確認のまま使用する | 年間でリコール品事故が363件 |
高温リスクでは「スマホを熱がこもる状態にした」24%
これまでに経験した高温リスク(熱がこもる・直射日光など)についての質問では、充電中や保管時に熱がこもってしまう状況が多く見られ、夏の車内への置き忘れや、直射日光の当たる場所での使用など、多くの方が適切な環境以外での取り扱いを経験していることが分かった。
NITEでは、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池搭載製品は、夏季に事故が増加する傾向が見られ、6~8月の事故件数の月平均は、12月~2月の平均の約2倍になると説明。車内放置や直射日光下での使用・保管、充電中に熱のこもる状態で使用する行為は内部短絡や熱暴走を引き起こす要因となるため、高温環境での使用・保管は避けるようにとコメントしている。
| 項目 | 割合 |
| スマホを充電しながら、スマホと一緒にズボンのポケットやカバンに重ねて入れた(熱がこもる状態) | 23.97% |
| 夏の車内(ダッシュボードの上、座席や足元、荷物置きなど) | 19.27% |
| 屋外(炎天下)で、カバンやポケットの中に入れたまま放置・充電した | 9.25% |
| 自宅やオフィスの窓際(直射日光が当たる場所) | 9.17% |
| 屋外の直射日光が当たる場所(公園のベンチ、テーブルの上など) | 4.98% |
| 熱いアスファルト、コンクリート、または砂浜の上 | 3.49% |
衝撃リスクでは「地面に落としてしまった」19%
衝撃リスクに関する質問では、最多となった「手元や机の上から地面に落としてしまった」など、バッテリーのセルに衝撃を与える状況の回答が寄せられ、バッテリー劣化のサインと考えられる「本体が少し膨らんでいる、またはケースに傷や割れがある」状況であってもそのまま使い続けたとの回答も、6.90%あった。
リチウムイオン電池は、落下や圧迫などの強い衝撃によって内部構造が損傷すると、直後に異常が見られなくても、その後の使用中や充電中に内部短絡を起こし、発煙・発火に至る場合がある。特に、膨張や外装の傷、変形、割れなどの異常が見られる製品は、内部の電池セルが既に損傷している可能性があるため、直ちに使用を中止するようにと、NITEではコメントしている。
| 項目 | 割合 |
| 手元や机の上から、モバイルバッテリーを地面に落としてしまった(強い衝撃) | 18.78% |
| カバンの中で、金属製の水筒やタンブラー、重い本などの近くに一緒に入れた(圧迫や硬いものとの接触) | 11.38% |
| モバイルバッテリーをズボンの後ろポケットに入れた(そのまま座る動作など) | 9.46% |
| バッテリー本体が少し膨らんでいる、またはケースに傷や歪み・割れがあるが、そのまま使い続けた | 6.90% |
安全意識では「リコール製品かどうか確認したことがない」18%
水濡れリスク、および安全意識についての質問では、「自分が持っているモバイルバッテリーが『リコール対象品』かどうか、確認したことがない(またはわからない)」が17.99%で最多となった。さらに、「『リコール対象品』だと確認したが、そのまま使用している」が0.92%あった。
水濡れリスクについては、「運動中の汗や濡れた服のポケットに入れた」が(6.90%)、「雨の日に屋外で濡れながら使用した」(6.69%)が多い回答だった。
NITEでは、リコール対象製品による発煙・発火事故が多数発生していることを指摘。使用中の製品がリコール対象となっていないか定期的に確認するとともに、水没や著しい水濡れがあった製品は継続使用を避けてほしいとコメントしている。
| 項目 | 割合 |
| 自分が持っているモバイルバッテリーが「リコール対象品」かどうか、確認したことがない(またはわからない) | 17.99% |
| 運動中の汗や、雨で濡れた服のポケットにそのまま入れていた | 6.90% |
| 雨の日、屋外で濡れながら(または濡れた手で)使用した | 6.69% |
| 水に濡らしてしまった(または水没させた)が、乾いたのでそのまま使い続けた | 5.83% |
| プールや海、川などの水辺の近くで使用した(水しぶきがかかる場所など) | 5.33% |
| 「リコール対象品」だと確認したが、そのまま使用している | 0.92% |
同社のサービスであるCHARGESPOTでは、モバイルバッテリーを借りて使用することで、個人で所有・管理する際のリスク(劣化や発火など)を低減できるとアピールしている。

