Android向けセキュリティアプリが揃い踏み
東京ビッグサイトで5月11日から13日まで開催されている展示会「第8回情報セキュリティEXPO」および「第1回スマートフォン&モバイルEXPO」で、セキュリティベンダー各社がAndroid OS向けセキュリティアプリを展示している。
シマンテックは、3月18日に発売した「ノートンモバイルセキュリティ」を展示している。同アプリは、紛失したり盗難された端末を遠隔操作でロックする機能や、悪質なAndroid向けアプリを検出・削除する機能などを備える。
他のベンダーと異なるのは、オンラインでの販売は行わず、全国の家電量販店で販売している点。Android端末を購入する店頭でセキュリティ対策を喚起するためだ。その一方、今後はオンライン販売も視野に入れているという。
情報セキュリティEXPOでシマンテックと並んで最も大きな展示スペースを設けているトレンドマイクロは、5月11日に公開した「ウイルスバスター モバイル for Android」を出展。同アプリはベータ版として無償提供されており、製品版は9月に発売される予定だ。
カスペルスキーは12月末まで無償提供する「カスペルスキーモバイルセキュリティ9」をスマートフォン&モバイルEXPOで出展している。アプリが無料ということもあり、多くの来場者がタッチ&トライコーナーに足を止めていた。
無償提供する理由についてカスペルスキーの担当者は、「Android端末にもセキュリティ対策が必要であるという意識を持ってもらうため。イベントの来場者はセキュリティ意識も高く、対策の必要性を訴えていきたい」と話している。
その一方、国内シェアでシマンテックやトレンドマイクロに水を空けられていることもあり、「後発ならではの戦略」として、Androidアプリの無償提供を通じて同社の製品全般のブランド認知度を高める狙いもあるようだ。
Android向けアプリは出展していないが、コンシューマー向けセキュリティソフトを提供しているセキュリティベンダーとしてはこのほか、マカフィーやキヤノンITソリューションズ(ESET)などが展示スペースを構えており、法人向け製品をアピールしていた。
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(増田 覚)
2011/5/12 20:21
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