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イベントレポート

電話番号を使ってファイルを送受信、NGN向け次世代統合端末


展示された次世代統合端末のコンセプトモデル

 電話番号を使ってファイルを送受信できるNGN向けの次世代統合端末が、「NTT R&Dフォーラム2010」で展示された。

 今回展示された機器は、デスクトップパソコンをベースにソフトウェアを組み込んだもの。説明員によれば、実用化した際には展示機器と異なる筐体を採用した製品に加え、PC上で動作するソフトウェアフォンとしての提供を検討しているという。

 NGN次世代統合端末では、異なる場所にいる友人などに写真や映像コンテンツなどを送りたい場合、電話番号を入力するか、電話帳から相手の電話番号を選ぶだけで、相手の端末に対してファイルを送信できる。また、音声通話やテレビ電話中にファイルの送受信も可能だ。

 利用シーンに関して、例えば別途用意したスキャナーやプリンターなどを接続することで、ファックスのような利用も可能になるとしている。また、店舗から電子チラシを配送したり、受け取った電子チラシをクリックした電話発信も想定。このほか、通信教育での課題提出や添削済み課題の送受信や通話カウンセリングも想定する。

 今後、NTTグループの事業会社での提供を検討。利用料金も検討段階だが、利用時間に対する課金方法も一案に挙がっているという。


相手の電話番号を選んでファイルを送信できる 展示概要

「フレッツフォン」に同等機能を組み込んだ機器を用いたデモも 送信された画像を、もう1台の「フレッツフォン」で表示したところ

高音質通話が可能な無線LANコードレス電話機

 NGNに対応した機器としてはまた、従来の電話機の3.4kHzと比べて広帯域な7kHzでの音声通話が可能な無線LAN対応のコードレス電話を展示。7kHzを使用する電話サービスとしては、フレッツ 光ネクストの「ひかり電話」向けの付加サービス「高音質電話」がすでに提供されている。

 「高音質電話」に対応した電話機は、有線接続モデルがすでに発売されている。今回展示された無線LANコードレス電話の開発にあたっては、無線LANの伝送環境に合わせて、揺らぎを吸収する機能を強化した音声処理を実現。また、従来電話との通話時にも電話機側で音声を疑似広帯域化する機能も備えた。なお、具体的な製品化時期は現時点で未定。

 また、「ひかり電話」で利用するプロトコル「SIP」の持つメッセージ機能を使って、情報をプッシュ配信する技術も展示。展示コーナーではNGNやSIPとの組み合わせによって一定のセキュリティ性を担保できることから、「セキュアPUSHによる情報配信技術」と紹介していた。

 この技術では、ホームゲートウェイに接続するデジタルフォトフレームなどに対して、電話番号で識別して該当ユーザーに情報サービスの更新や家庭内にある各種機器の動作状況、鉄道の運行情報などをプッシュ配信する。複数の機器がプッシュ配信に対応している場合には、同一のメッセージを複数機器に同時配信することもできる。

 テレビとPC、携帯電話の「3スクリーン」を補完する家庭内の4番目のスクリーンとしてデジタルフォトフレームを位置付け。展示コーナーでは、Androidを組み込んだ機器やWindowsとAdobe AIRを組み合わせた機器に加え、展示用に作成したウィジェットをインストールした「Chumby」に対してもメッセージを配信していた。


複数の機器に対して、同一メッセージのプッシュ配信も可能 こちらは家庭内の電力情報をプッシュ配信したところ

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(村松 健至)

2010/2/23 17:38