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ネット選挙、いよいよ解禁!
選挙運動用メールの転送はダメ!~何がOKで何がNGか確認しよう
(2013/7/5 06:00)
2013年7月4日。日本の選挙制度に新しい歴史の1ページが書き加えられた。ご存じの通り、インターネットを利用した選挙運動がついに解禁となった。7月4日に公示された、7月21日投票の参院選では、立候補者や政党、あるいは支持者が、今までにない新しいかたちでの運動を行っていくはずだ。
新制度施行にあたって、守るべきルールも当然増えた。国民1人1人がどのようにネット選挙と向き合っていくべきなのか。それを考えるきっかけとなりそうなサイトを、今回はご紹介していこう。
意外と複雑!? ネット選挙運動のキホン
ネット選挙とはいかなるものか。その解説は、官公庁や大手ポータルサイトが積極的に行っている。まずはこれらのページに目を通し、大枠を掴んでおきたい。「未成年者の選挙運動は一切禁止。Twitterでのリツイートもダメ」「一般有権者は、立候補者から届いた電子メールを、他の有権者に転送してはいけない」といったあたりに「え?」と感じた人は、ぜひ読んでみてほしい。
なお、本稿では「ネット選挙」という表現を一部用いたがが、より正確には「ネット選挙運動」「ネット遊説」がより適切ではあろう。ネットを通じた在宅投票まで可能になったわけではないからだ。その上で、本稿では語呂や言い回しの良さを優先したので、ご了承いただきたい。
総務省 インターネット選挙運動の解禁に関する情報
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo10.html
総務省による選挙制度の解説ページ。その内容の1つとして、インターネット選挙運動の解禁に触れている。まず読んでおきたいのがチラシ。「有権者はウェブやSNSを使って立候補者の応援ができるが、その際に連絡先の表示義務がある」「有権者はメールを使っての選挙運動はできない」など、ポイントがわかりやすくまとめられている。
Yahoo! JAPAN PR企画 ネット選挙運動特集
http://promotion.yahoo.co.jp/netsenkyo/
総務省提供によるPR記事。ネット選挙運動のあらましについて、図表を用い、よりわかりやすく、コンパクトに解説しているのが特徴。候補者、政党、一般有権者によって、許されているネット選挙運動の種類が微妙に異なる点を覚えておこう。また、事前に募集していた啓発動画コンテストの優秀作品発表も行われている。
@nifty インターネット選挙運動解禁でできること/できないこと
http://www.nifty.com/net-senkyo/
大手プロバイダー「@nifty」による特集。ネット選挙運動の細部を、4コマ漫画で楽しく学ぼうという内容。SNS内メッセージ機能と電子メールの厳密に線引きについても学べる。
「ネット選挙」解禁で有権者が気をつけることは?(ZAKZAK)
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130509/ecn1305090710004-n1.htm
ニュースサイト「ZAKZAK」で5月9日に公開された記事。有権者に向けて、おもに「立候補者や政党のなりすまし」について、自然な語り口で注意喚起している。
朝日新聞デジタル 2013参院選 ネット選挙がわかった!
http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2013/tutorial/
通常の選挙報道に加え、ふくろうのホー先生によるネット選挙運動解説ページを掲載する。Q&A集はかなり実践的で、「FacebookやLINEのメッセージ機能を使った選挙運動は可能?」、「候補者から届いた選挙運動メールを転送していい?」などの疑問にも答えている。なお、ページ下部の「ネット選挙がわからん!」は、朝日新聞デジタル有料購読者向けの限定記事。
選挙運動にインターネットを利用される皆様へ(日本インターネットプロバイダー協会)
http://www.jaipa.or.jp/senkyo/
インターネットプロバイダー事業者による業界団体。ネット選挙運動解禁に合わせて特設ページを開設した。入門的な内容はもちろんのこと、選挙運動関連の名誉侵害メッセージが個人運営の掲示板に書き込まれ場合の対処などにも言及している。
これだけは押さえておきたい! ネット選挙運動解禁にまつわる基本的な注意事項(LINE Corporation ディレクターブログ)
http://directorblog.jp/archives/51793337.html
LINE株式会社のウェブ開発担当者陣によるブログ。6月27日付けで、ネット選挙関連の注意点を掲載した。「公職選挙法」「文書図画の配布」「政治活動と選挙運動の違い」など、気になるキーワードを解説している。
インターネット選挙運動解禁について(MNC情報化推進レター)
http://www.waseda.jp/mnc/letter/2013jun/teachers_column.html
早稲田大学のIT整備計画についての情報ページ。2013年6月の教員コラムで、ネット選挙運動について紹介している。要旨がコンパクトにまとまっているので、早稲田大学生以外でも十分参考になる内容だろう。
ネット選挙運動が解禁されることで何が変わるのか ――ネット選挙法Q&A(シノドス)
http://synodos.jp/faq/276
評論家の荻上チキ氏が編集長を務めるウェブサイト「シノドス」に、3月13日付けで掲載された記事。公職選挙法改正前の記事ということもあってか、法の詳細解説は控えめ。ネット選挙運動の意義を知るにはピッタリだろう。
井之上PR、「有権者のためのネット選挙活用ガイドライン」をHPで公開
http://www.inoue-pr.com/rls_130628.html
PRコンサルティング会社がまとめたネット選挙運動についてのレポート。全11ページ(PDF)に渡り、選挙運動のメリット・デメリットを解説している。
正確・公正な情報を得る手段は?
ネット選挙運動の解禁により、立候補者や政党に関する情報が今まで以上に多くの場所から発信されることになる。しかし、それが正しい情報なのか。なりすました誰かによる偽情報ではないか。そういった判断をするシーンも増えることだろう。ここでは、大手メディアや、政党とは直接関係のない第三者団体・機関などによる情報サイトを見ていこう。
MSN産経ニュース 参院選2013
http://sankei.jp.msn.com/politics/newslist/election2013.htm
ネット選挙関連の特集ページを展開中。7月3日夕方の時点で、すでに党首なりすましのTwitterアカウントが確認されているという。このほか、「論点のまとめ」のページでは「憲法改正」「TPP」などの注目テーマについて、各政党がどのようなスタンスをとっているかがわかる。
YOMIURI ONLINE 参議院選挙(参院選)2013
http://www.yomiuri.co.jp/election/
読売新聞による参院選特集。投票先を決めるのに役立ちそうなのが「公約」のページ。主要各党による公約について触れたニュースのみを、ピックアップしてまとめている。
毎日jp 2013参院選
http://senkyo.mainichi.jp/2013san/
毎日新聞では立命館大学と共同で、ネット選挙運動とTwitterの関連性を分析している。政党名が含まれたツイートの数、一般的な世論調査の結果とツイートの関連性など、興味深い数値が並ぶ。立候補者名簿も便利。
時事ドットコム 第23回 参議院選挙
http://www.jiji.com/jc/election?g=2013san&l=top
時事通信社による参院選特集。立候補予定者リストのほか、改選議席数や過半数ラインについてのわかりやすい図表などを用意している。
NHK ニュース/報道
http://www3.nhk.or.jp/toppage/navi/news.html
http://www3.nhk.or.jp/news/
国政選挙の投票日当日、NHKでは報道特別番組の放映に加え、ウェブでも開票速報を行うのが通例。ただし、本稿執筆時点では特設サイトがオープンしていない。まずは「NHKニュース」などを参照しておくといいだろう。
Yahoo!みんなの政治 参議院選挙2013
http://senkyo.yahoo.co.jp/
政治ニュース、国会議員データベース、アンケート機能などを取り揃えた専門サイト。参院選特集ページでは、有権者と政党・立候補者の“相性診断”サービスを提供。原発や憲法改正など、11個の設問に答えると、自分と意見の似た党がどこか分かる。このほか、Yahoo! JAPANの通常検索機能においても、選挙関連の対応を行う予定。
niconico ネット選挙参院選2013
http://ex.nicovideo.jp/saninsen2013
エンターテインメント分野だけに限らず、政治関連の話題も手がけるniconico(ニコニコ動画)。無料会員に登録すれば、6月28日に開催した「ネット党首討論会」のタイムシフト版などが視聴できる。選挙運動期間中も各種動画を公開していくはずだ。
Ustream ネット選挙解禁!
http://www.ustream.tv/jp/special/senkyo2013/
党首討論会、政党別公式動画チャンネルなどをまとめた特設サイト。候補者別チャンネルの本人認証も7月から順次行う予定という。
BIGLOBEニュース 参議院選挙2013特集
http://news.biglobe.ne.jp/special/election2013/
大手マスコミ各社の選挙関連ニューすをまとめて掲載。各選挙区、政党、政策ごとにニュースを検索することも可能。
ネット選挙110番
http://www.netsenkyo110.jp/
参院選立候補者リストを公開する。また、選挙運動関連のデマや誹謗中傷について、“通報”を受け付けるとしている。なお、サイトを運営するのは一般社団法人 日本選挙キャンペーン協会。大学教授や選挙プランナーらが委員を務めている。
Twitterブログ 全政党公式アカウント認証のお知らせ
http://blog.jp.twitter.com/2013/05/blog-post_9242.html
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130621_604649.html
今回の選挙戦で、もっとも活用されるツールの1つが、おそらくTwitterであろう。5月の時点で合計10党の公式アカウントが登録済み。このほか、立候補者の個人アカウントについても認証を進めているという。
LINE、ネット選挙解禁を受け政党の「LINE公式アカウント」が登場
http://linecorp.com/press/2013/0513553
LINE株式会社によるプレスリリース。選挙運動中は、党首や立候補者とは無関係な人物によるなりすましが懸念される。これに備えるかたちで、無料メッセージサービス「LINE」では政党公式アカウントの発行をすでに済ませている。
ネットが選挙を変える? 候補予定者&政党ネット活用度ランキング
http://live.nicovideo.jp/watch/lv143029268
角川アスキー総合研究所がniconicoで配信した選挙直前特番の跡地ページ。番組はすでに終了しているが、各政党のソーシャルメディア公式アカウントがひとまとめになっているので、参照するのもいいだろう。Twitter、LINEに加え、Facebookページの一覧も。
ポケット政治
http://s.news.nifty.com/seiji/
@niftyがこのほど公開したスマートフォンアプリ。政党や立候補者の公式情報、国内主要メディアによる選挙関連ニュースの閲覧だけに特化している。iOS版、Android版いずれも無料でダウンロードできる。
All About ネット選挙解禁! 参院選でくらしはどう変わる?
http://allabout.co.jp/aa/special/sp_sangiin2013/
民主主義の成り立ちにはじまり、選挙制度、国政の現状までを幅広く解説する。「(選挙結果で)マンションの買いやすさが変わる!?」「経済に振り回されない3つの心得」など、身近な話題も多い。
BLOGOS 2013年参議院選挙特集
http://blogos.com/feature/election2013/
著名人やジャーナリストがそれぞれの立場からオピニオンを展開しているウェブサイト。参院選特集ページでは「憲法改正」「高等教育」「道州制」など6つのテーマを争点と位置付け、それぞれに関連したブログ記事をピックアップしている。
政治山 特集「参議院議員選挙2013」
http://seijiyama.jp/article/special2/sangiinsen2013/
http://www.pi-pe.co.jp/news/press/2013/20130625_01.html
民間IT企業による政治ポータルサイト。参院選特集ページでは、選挙公報、マニフェスト比較表、候補者情報などを掲載する。一問一答式の「ネット選挙Q&A」も公開中。
政治家ブログ by Ameba 参議院選挙2013
http://seiji.ameba.jp/upperHouse2013
芸能人ブログでおなじみのアメーバだが、政治家・政治活動家によるブログも非常に多い。こちらの特集ページでは、今回の参院選立候補者によるブログの一覧、関連ニュース、意識調査レポートなどを掲載中だ。アメーバピグを使った街宣も予定されているとか。
政党公式サイトはどう変わる?
ネット選挙運動解禁によって、運動期間中の政党公式サイト、候補者個人サイトの運営スタイルは大きく変わるだろう。その有り様を、ぜひ自分の目で確認してほしい。なお、本項で紹介しなかった政治団体や、無所属での立候補者もいるのでお忘れなく。
自由民主党
https://special.jimin.jp/
キャッチフレーズは「日本を、取り戻す」。公式サイトでは、アクセス地に応じて、立候補予定者表示を自動変更する機能を備えているようだ。iOS、Androidに対応したスマートフォンアプリを4本公開しているほか、SNS、Facebookアプリ、動画配信、メールマガジンなど多彩な活動を展開している。
公明党 参院選に挑む
http://www.komei.or.jp/campaign/sanin2013/koho/
公明党の参院選特集ページ。党代表の山口那津男氏自身も、今回の改選に挑む。立候補予定者一覧では、各自の公式サイト、Facebookページ、Twitterアカウントなどがコンパクトにまとめられている。
民主党
http://www.dpj.or.jp/
キャッチフレーズは「暮らしを守る力になる」。現在の党代表は海江田万里氏。党としての公認・推薦予定候補者リストを公開するほか、全国各地で行った有権者意見交換会のレポートなども掲載中。
日本維新の会
https://j-ishin.jp/
キャッチフレーズは「維新の挑戦」。Twitter発言がたびたび話題になる橋下 徹氏が代表を務める。公式サイトでは、参院選にあたっての公約、公認候補者などを掲載。街頭演説を集めたYouTube動画のコーナーもある。
みんなの党
http://www.your-party.jp/
キャッチフレーズは「増税の前にやるべき事がある」。渡辺喜美氏が代表を務める。公約や公認候補などを掲載。規制改革アイディアコンテストなど、国民の声をネットを介して汲み取ろうとする活動に力を入れている。
日本共産党
http://www.jcp.or.jp/
党委員長は志位和夫氏。公式サイトではネット選挙解禁に合わせ、“拡散”にひっかけた「カクサン部」なる特設コンテンツの公開を開始した。候補者一覧では、選挙区の候補のツイートも合わせて表示されるデザインが新しい。
社会民主党
http://www5.sdp.or.jp/
「強い国よりやさしい社会」というキャッチフレーズで参院選に挑む。党首は福島みずほ氏。AR対応選挙ポスターを使ったTVコマーシャル配信の試みも。
生活の党
http://www.seikatsu1.jp/
小沢一郎氏が代表を務める政党。キャッチフレーズは「生活を守る!」。他の政党同様、動画サイトやソーシャルメディアを使った情報発信にも取り組んでいる。
みどりの風
http://mikaze.jp/
2012年7月に参議院議員4名が立ち上げた、新興会派。代表の谷岡郁子氏は、今回の選挙に全国比例区候補として臨む。立候補予定者の演説動画が豊富。
新党大地
http://www.daichi.gr.jp/kouho_member.html
代表は鈴木宗男氏。今回の選挙には全部で10名が立候補する予定。各立候補者の公式ブログ、Twitterアカウント、Facebookページなどもまとめられている。
幸福実現党
http://hr-party.jp/
幸福の科学グループ創始者である大川隆法氏が総裁を務める。党首は矢内筆勝氏。政策や候補者一覧が見られるほか、街頭演説のUstream生中継なども行なっている。
緑の党
http://greens.gr.jp/
2012年7月に結党。キャッチフレーズは「市民発 原発ゼロ フェアな社会へ」。杉並区議会議員のすぐろ奈緒氏が、長谷川ういこ氏とともに共同代表を務める。参院選の公約・候補者などを掲載。