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Macのカメラのぞき見・盗撮を防止する新機能、「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」最新版

 株式会社カスペルスキーは16日、Mac用セキュリティソフト「カスペルスキー インターネットセキュリティ for Mac」の最新版のダウンロード販売を同社オンラインショップで開始した。ウェブカメラのぞき見防止機能とウェブトラッキング防止機能を新たに搭載し、プライバシー保護を強化したという。OS X 10.9 Mavericks以降に対応する。価格(税込)は、1年1台版が3580円、2年1台版が5640円。同ソフトまたは「カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティ」の既存ユーザーで、ライセンス有効期間内であれば、最新版へ無償でアップデート可能。

 カスペルスキー インターネット セキュリティ for Macでは、マルウェア対策、フィッシングサイトや詐欺サイトへのアクセスブロック、ネットショッピングやオンラインバンキングの利用時にクレジットカードや銀行口座などの情報漏えいを防止するネット決済保護、子供の閲覧サイトやインターネット利用時間を制限する保護者による管理などの機能を備える。

 これに加えて最新版では、Mac内蔵のウェブカメラが遠隔操作で悪用されるのを防止する新機能を搭載。不審なアクセスを検知するとポップアップで通知され、ワンクリックでブロックできるため、のぞき見や盗撮などからプライバシーを保護できるとしている。また、もう1つの新機能であるウェブトラッキング防止機能では、ウェブサイトの閲覧履歴や操作履歴が収集されるのを防ぎ、履歴に基づく広告表示をブロックする。

 なお、カスペルスキー インターネットセキュリティのWindows版では、ウェブカメラのぞき見防止機能は2014年10月リリースのバージョンより、ウェブトラッキング防止機能は2015年10月リリースのバージョンより、それぞれ搭載済み。

 カスペルスキーの統計では、Macを狙うマルウェアは2013年から急増。2015年には悪意ある攻撃を約600万件検知したほか、2016年にはMac OS Xを狙ったランサムウェア「KeRanger」も確認。「Macを狙う脅威は拡大し続けている」としている