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「カスペルスキー 2016」発売、行動履歴の追跡を見える化&防止する新機能など
(2015/10/13 18:17)
株式会社カスペルスキーは、個人向けセキュリティソフトの最新版「カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティ」を発売する。10月15日より同社オンラインショップで、11月12日より店頭で販売を開始する。
ウイルス/マルウェア対策機能や危険サイトのブロック機能などを搭載した「カスペルスキー インターネット セキュリティ」のWindows版、Mac版、Android版のソフト/アプリが提供され、購入したライセンス数の範囲内でユーザーの保有する端末にインストールして使用できる。価格(税込)は3980円(ダウンロード版の1年1台版の場合)から。
Windows 10、OS X El Capitanに対応したほか、11月にはAndroid 5.1に対応する予定。新機能として、Windows版に「Webトラッキング防止」「システム変更コントロール」を搭載した。また、Mac版にも「ネット決済保護」、Android版にもウェブフィルタリング機能を搭載するなどの機能追加も行われている。各端末をリモートで管理できる機能「マイ カスペルスキー」も新たに提供する。
Windows版では、身代金要求型ウイルスを含むウイルス/マルウェア対策、危険サイト/迷惑メール対策のほか、ネットワーク監視(ファイアウォール、ネットワーク攻撃防御、無線LAN安全診断)、脆弱性対策(脆弱性スキャン、脆弱性攻撃ブロック)、情報漏えい/個人情報保護対策(個人情報の不正送信防止、ネットショッピング/ネットバンキング保護、キー入力による情報漏えいの防止、ウェブカメラのぞき見防止)、ペアレンタルコントロール(ネット利用時間の管理、フィルタリング、アプリケーション/ゲームへのアクセス管理、SNSの利用管理)といった機能を搭載する。
さらに2016年版で新機能として搭載したWebトラッキング防止では、ブラウザーで閲覧しているウェブページで動いているトラッキングサービス(広告、ウェブビーコン、アクセス解析、SNSなど)を検知。その項目の数をツールバー上に表示するとともに、保護を有効にすることで、それらの送信を防止できる。
また、同じくWindows版の新機能となるシステム変更コントロールでは、オンラインソフトなどのインストール時に行われる、ユーザーが意図しないブラウザー設定の変更(ホームページ、登録している検索エンジン、各種ツールバー、デフォルトブラウザー設定、プロキシサーバー設定など)を防止する。
Mac版では、ウイルス/マルウェア対策(身代金要求型ウイルス感染時のロールバック機能は非搭載)、危険サイト対策の機能のほか、ネットワーク攻撃防御、ペアレンタルコントロール(アプリケーション/ゲームへのアクセス管理は非搭載)などを提供。また、情報漏えい/個人情報保護対策として、従来からの個人情報の不正送信防止、キー入力による情報漏えいの防止に加えて、ネットショッピング/ネットバンキング保護がMac版にも搭載された。ネットショッピング/ネットバンキングサイトでパスワードやクレジットカード番号を入力する際に、保護されたブラウザーにより情報流出を防ぐという。
Android版では、ウイルス/マルウェア対策(身代金要求型ウイルス感染時のロールバック機能は非搭載)、危険サイト対策、個人情報の不正送信防止の機能のほか、迷惑電話ブロック、SMSの迷惑メールブロック、プライバシー(連絡先、履歴)の保護、紛失/盗難対策といったモバイル端末向けの機能を提供。また、ペアレンタルコントロールのうちウェブフィルタリング機能がAndroid版にも搭載された。
マイ カスペルスキーは、ユーザーごとに提供されるウェブポータル画面から、カスペルスキー インターネット セキュリティをインストールした各端末を管理できる機能。端末の保護ステータスの確認、ウイルススキャンやウイルス定義ファイルの更新といった操作のほか、ライセンス管理も行える。
カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティのラインナップと価格(税込)は、ダウンロード版の1年1台版が3980円、2年1台版が6980円、3年1台版が8980円、1年5台版が4980円、2年5台版が9250円、3年5台版が1万2150円。また、購入者本人または同一世帯の家族・同居であれば台数無制限で利用できるプレミアムライセンスもあり、1年版が6980円、2年版が1万1250円、3年版が1万4150円。パッケージ版は、1年1台版が4860円、3年1台版が9720円、1年5台版6080円、3年5台版が1万2960円。
【お詫びと訂正 2015/10/15 20:20】
記事初出時、Mac版・Android版について「身代金要求型ウイルスには非対応」と記述しておりましたが、正しくは「身代金要求型ウイルス感染時のロールバック機能は非搭載」です。これは、身代金要求型ウイルスに感染してしまった場合に、人質にとられたファイルをロールバック(復旧)するための機能で、Windows版のみに搭載されています。一方、身代金要求型ウイルスを検知し、感染をブロックする機能は、Mac版・Android版にも搭載されています。お詫びして訂正いたします。