テレワークグッズ・ミニレビュー
第136回
重いモニターも片手でスイスイ動く!! COFO 無重力モニターアームProでデスク環境を劇的改善
2025年7月25日 12:00
毎日のPC業務を行う上で、モニター(ディスプレイ)の見やすさは非常に重要だ。これまでデュアルモニターや、複数モニターの組み合わせを使ってきたが、現在は、筆者の事務所では43インチの4Kテレビをメインモニターとして使用し、さらに、15インチのノートPCをサブモニターとして使う体制となっている。
しかし、50歳を超え、視力の低下とともに老眼も進み、若い頃のようにバキバキの高解像度モニターに細かい文字を表示する、といった使い方が厳しくなってきた。さらに、見えづらいときに体を極端に前傾させて画面に顔を寄せるため、腰痛すら発症し始めているのだ。
そこで導入することにしたのがモニターアームだ。これまでも何度かモニターアームの導入を検討したことはあったのだが、前述の通りメインモニターに43インチの4Kテレビを選んでしまったので、なかなか導入の機会が得られなかったのだが、メインモニターはそのまま、サブモニターを自由に動かせるようにしたら便利じゃないかと考えた。
いつでも簡単に位置調節ができる
今回導入したのが「COFO 無重力モニターアームPro」(直販サイト価格2万1999円)だ。クラウドファンディングにおいて応援購入総額7200万円を突破した話題の製品で、シングルアームとデュアルアームが選べる。今回導入したのはシングルだ。
モニターアームの組み立ては非常に簡単だった。デスクにクランプ部を固定したあと、アームを取り付けるだけ。付属の六角レンチで固定できる。あとは、VESA規格に準拠した金具をモニターやマウントに取り付けるだけでいい。
最初に考えたのは、これまでスタンドに載せて使っていたノートPCをそのまま利用する方法だ。
COFO 無重力モニターアームはその名のとおり、モニターを取り付けるためのアームだが、オプションとして「COFO ノートPCホルダーマウント」(直販サイト価格3599円)が用意されており、モニターアームに取り付けることで、ノートPCアームとして利用することもできる。
そこで、まずはノートPCホルダーマウントを取り付けて、その上にノートPCを置いてみた。これまで使っていた15インチノートPCはやや大きめではあるが、問題なく設置できた。ノートPCを左右から挟んで固定する仕組みなので、安定性も高い。これで画面が見にくいときは自分が近づくのではなく、アームを延ばすことでノートPCを近くに寄せることができるようになった。そしてこうした操作の時に、片手で軽々と動かせるのが「無重力」という名前の理由だ。
このアームの動きの良さにはかなり驚かされた。上部アームの後部にあるノブを回すことで、モニターやノートPCの重さとトルクのバランスが調整できる。アームは内部のバネで上に伸びる力がかかっており、その力とモニターなどの重さとのバランスを取ることで重さを感じず、スムーズで滑るような動きができるようになるというわけだ。工具不要でバランスの調整ができるのも便利だった。
ただし、ノートPCホルダーマウントを使う上で想定外のこともあった、アーム先端のVESAマウント部を上に向け、そこにノートPCホルダーマウントを乗せるような形になるため、ノートPCの位置がどうしても高くなってしまうのだ。通常のモニターを取り付けた場合はデスク上7cmぐらい(24インチの場合)まで下げられるのだが、ノートPCの場合はモニターの位置がデスク上30cmぐらいになった。
24インチモニターが自由自在に動く
モニターアームにノートPCを固定した状態は、気分転換に立ってPC仕事をするときはいいが、座った状態からだと位置がやや高く使いにくいと感じた。
そこで、ノートPCを高い位置に置くのはやめて、本来の使い方であるモニターを取り付けることにした。無重力モニターアームProでは最大14kgまで対応しているが、今回は一般的な24インチモニターを取り付けた。
液晶モニターの背面にあるVESA規格のネジ穴に付属のマウントを取り付けて、アームに固定するだけでいい。
そしてこれがことのほか快適だった。
サブモニターが15インチのノートPCから24インチの液晶モニターに大型化されたことも快適だが、それ以上に業務内容に合わせてモニターを近づけたり、遠ざけたりすることができ、さらにコンテンツによってはモニターを縦にしたりすることも可能になった恩恵が大きい。
モニターの高さ方向の可動範囲は最大で25.6cmとのこと。今回取り付けた24インチモニターの場合、デスクからモニターの底部までは7~30cmの間で可動できた。さらに左右首振りは-90°~90°、上下の首振りも-80°~80°の範囲で調整できる。
例えば長い原稿を書くときは縦にして、一覧性を重視。動画などを没入感高く見たい場合は画面を寄せて使う。仕事の合間のリラックスタイムにはワークチェアをリクライニングするが、そのときも画面を寄せてやや下に向けることで、モニターとの距離をベストに保つことができる。
COFO 無重力モニターアームProを導入することで、モニターやコンテンツにあわせて自分が姿勢を変えるのではなく、モニター側を動かすことができるようになった。おかげで腰痛も少し収まりそうだ。
INTERNET Watch編集部員やライター陣が、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズをリレー形式で紹介していく「テレワークグッズ・ミニレビュー」。もし今テレワークに困りごとを抱えているなら、解決するグッズが見つかるかも!? バックナンバーもぜひお楽しみください。