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モダン化して黒くなった「Dreamweaver CC 2017 Beta」、コードエディターは「Brackets」を統合
2016年6月22日 15:01
アドビシステムズ株式会社は、22日に実施した「Adobe Creative Cloud(CC)」各種とソフトの最新版リリースとあわせて、ウェブ制作ソフトの次期バージョンである「Dreamweaver CC 2017」についてベータ版の提供を開始した。このほか、ウェブ制作・UX/UIデザイン系のソフトとしては、「Animate CC」「Adobe Experience Design(Xd)CC」がアップデートされている。
「Dreamweaver CC 2017 Beta」では、モダンウェブ対応の機能強化を行っているが、アドビによれば、モダン化の波は制作物だけでなく制作環境にも訪れているとし、同ソフトのUI自体を黒っぽい画面に変更した。最近のウェブ制作者が使用しているエディターは黒いツールが多く、これまでの白っぽいUIでは時代遅れの感があったという。モダンUIとなった黒画面で制作に集中できるとしている。なお、黒がいやだというユーザーは、設定画面の「UIの明るさ」から好きな明度に調整でき、従来のような白っぽい画面に戻して使うことも可能だ。
もちろん、画面が黒くなっただけではなく、機能面での改良も行っている。まず、これまでDreamweaverが内部に持っていたコードエディターを捨て去り、オープンソースのコードエディターである「Brackets」をDreamweaverの中に完全移植したという。これにより、[コマンド+E][Ctrl+E]のショートカットキーで関連するCSSファイルを即座にリストアップ・参照できる「クイックエディット」機能など、Bracketsの持つユニークな機能がDreamweaverでも使えるようになり、生産性・効率が上がるという。Dreamweaver CC 2017 Betaは毎月アップデートして機能を追加していく予定で、今後も「Bracketsのありがたい機能がどんどんDreamweaverの中に入ってくる」としている。
このほか、Sass/LESSへの対応や、「DOMパネル」の改良なども行われている。
Animate CCは、今年2月、「Flash Professional」から名称変更したアニメーション作成ソフト。今回のアップデートでは、パターンとブラシのスムージング、HTML5 Canvas書き出しの強化、オーサリング機能の強化を行ったという。
Adobe Xdは、ウェブやモバイルアプリのUX/UIデザインに特化したプロトタイピグソフトだ。3月からプレビュー版として提供しているが、今回の「Preview 4」において日本語版も用意された。UIだけでなくサンプルファイルも日本語化されており、サンプルファイルを使ってチュートリアルを行うことで、Adobe Xdが使い方を一通り把握できるようになっているという。