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Windows 10アップグレードの無料期間は7月29日まで、あと2週間

 Windows 8.1やWindows 7 SP1からWindows 10へ無料でアップグレードできる期限となる7月29日が、残り2週間に迫った。特に、しばらく触っていないPCでアップグレードを行うには、意外と時間がかかるものだ。アップグレードを予定はしているものの、まだ実施していないというユーザーは、この3連休のうちにアップグレードしてみてはいかがだろうか?

 Windows 10へのアップグレードを行っても、30日以内であれば、元のOSに戻すこともできる。7月29日までにいったんアップグレードを行っておけば、そのPCで元のWindows 8.1/7に戻しても、その後、無料でWindows 10にアップグレードできる。

 Windows 7のメインストリームサポートはすでに終了しており、セキュリティ更新プログラムが提供される延長サポート期間は2020年1月14日に終了する予定となっている。「PCが寿命だからその頃までには買い替える」という人は、そのままWindows 7を使い続けても、もちろんかまわない。ただ、まだPCを買い替えるかどうか分からないというなら、アップデートが継続的に提供されることが見込まれるWindows 10へアップグレードするメリットは大きいだろう。

 一方、Windows 8.1はメインストリームサポートが2018年1月9日に、延長サポートが2023年1月10日に終了の予定だ。まだしばらく使い続けることは可能だが、Windowsストアで配布されているWindows 10向けのアプリが動作しなかったり、スタートメニューが利用できないなどのデメリットがある。

 Microsoftによれば、Windows 7搭載PCからWindows 10にアップグレードした場合に、起動時間が平均で28%高速化される。スリープからの復帰や、ファイルのコピーも高速化される。このほか、Windows 10ではマルウェア対策を行う「Windows Defender」が標準で搭載されるほか、内部的なアクセス権限などをはじめとしたセキュリティが大幅に強化されている。

 なお、Service Pack 1(SP1)を適用していないWindows 7や、8.1へアップグレードしていないWindows 8の環境では、Windows 10へ直接アップグレードすることはできない。Windows 7ではSP1の適用、Windows 8では8.1へのアップグレードを行った後に、Windows 10へのアップグレードを行うことになる。一定の時間を要するため、Windows 10へ無料アップグレードするかどうか、そろそろ決断した方がいいだろう。

 念のため、Windows 10の動作に必要な動作環境を確認しておくと、CPUが1GHz以上、システムドライブの空き容量が32ビット版で16GB、64ビット版で20GB、メモリは32ビット版で1GB、64ビット版で2GB。DirectX 9以上のグラフィックス機能となる。しかし、実のところ、これらの数字はWindows 7の動作環境と同じであるため、基本的には考慮する必要はないだろう。

 Windows 8.1やWindows 7 SP1からWindows 10へアップグレードを行うには、いくつかの方法があるが、一番手軽なのは「Get Windows 10」アプリを使う方法だ。Windowsの更新プログラムを適用していれば、タスクトレイに“田の字”アイコンが表示されているはずだ。

 しばらく利用していないPCなどで、更新プログラム「KB3035583」が適用されていない環境では「Get Windows 10」アプリが利用できないため、更新プログラムを適用してからWindows 10へのアップグレードを行うといい。

 「Get Windows 10」アプリのウィンドウは、OSを起動すると自動的に表示されるが、されないときはタスクトレイのアイコンをクリックするといい。

 「Get Windows 10」アプリでWindows 10へのアップグレードを選ぶと、互換性チェックが行われるが、対応しないハードウェアやアプリがある場合には、リストアップされる仕組みだ。アプリのアンインストールなどを行った後に、再度「Get Windows 10」アプリからアップグレードを実行しよう。

 なお、アップグレードには、システムドライブに空き容量が必要となる。ディスククリーンアップやプログラムのアンインストールなどを行っても空き容量が確保できない場合には、9GB以上の空き容量がある外部ストレージを利用すれば、アップグレードを行うことができる。

 このほか、Microsoftが公式に提供している「メディア作成ツール」を使ってDVD-RやUSBメモリにWindows 10のインストールメディアを作成し、Windows 10へのアップグレードを行う方法もある。複数台のPCをWindows 10へのアップグレードする際などにはお勧めの方法だ。もちろん、以前のWindowsからデータをそのまま引き継げる。また、Windows 10のクリーンインストールを行うことも可能だ。

 なお、Windows 10へアップグレードを行った際にはデータはそのまま引き継がれる。ただし、Microsoftでは、念のため、アップグレードを行う前にバックアップをとることを推奨している。