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AIで撮影を自動化するカメラアプリ「Microsoft Pix」

 米Microsoftは27日、AIで撮影を自動化するカメラアプリ「Microsoft Pix」をiOS向けにリリースした。Android版もリリース予定。

 Microsoft Pixは、AIを搭載したMicrosoft Research開発のカメラアプリ。シャッターボタンをタップするだけで、前後10フレームを撮影し、この情報からAIによりノイズ除去や肌色の補正などを数秒で行った上で、3枚のベストショットを自動的に選び出してくれる機能を備える。目が開いているか閉じているかも検出するという。また、AIで顔認識し、ISOや露光を自動で最適化する機能も備える。

 撮影した10フレーム内から、複数のフレームを自動抽出し、手ブレなどを補正したループ動画を約2秒で作成する「Live Image」の機能も備える。2015年5月よりPCやAndroid向けに提供されているタイムラプス動画作成アプリ「Microsoft Hyperlapse」と同様の技術が活用されており、例えば、風になびく髪や、水の流れが表現できるとのこと。Live Imageの作成は、被写体の動きをアプリが検出して自動的に行われるという。

 アプリの設定項目は、動画解像度の選択、Live Image機能の有効/無効、ヘルプ表示の有無だけと非常に少なく、基本的には全自動で写真を撮影するようになっている。撮影時にはユーザーからは10フレームが見えるわけではなく、撮影後に自動的にベストショットが選ばれ、シャッターボタンの左にサムネールが表示される。これをタップするとベストショットが画面上部に1~3枚が表示される仕組み。そこから保存する画像を選択し直すこともできる。画像はカメラロールに自動で保存される。撮影後の画像を切り抜いたり、各種の効果を加えることも可能だ。