Google、マップにおけるストリートビューのレンダリングを改善

　Googleは17日、PC向けとモバイル向けの「Google マップ」で、ストリートビューをレンダリングするJavaScriptについて改良を加え、新しいレンダリングエンジンを「Google Maps JavaScript API」で開発者向けに公開したことをブログで発表した。

　地面に表示された矢印をクリックしたときの移動や、ドラッグして周囲を見回した際のアニメーション表示時に、あえて画面解像度を落とした上でフレームレートを増やすことで、よりスムーズに表示されるようになった。

　また、ビルなどの建築物のモデリングを改善し、さまざまな視点を考慮した360度モデルを構築することで、歪みなどの表示が改善された。これまでは傾斜に立つ家は傾いて見えたが、これも垂直に補正される。

　モバイル向けには、レンダリングシステムに新たにWebGLを採用し、これまでは魚眼レンズ写真のようになっていた建物などが正しく表示されるようになった。また、「Googleマップ」アプリではおなじみのピンチインによる拡大やダブルタップによる移動といった操作が利用可能になった。また、モーショントラッキング機能により、端末本体を動かしての視点変更も可能になった。

　移動については、PCのウェブブラウザーではマウスで次に進む場所を示す位置に×印が表示されるようになり、ナビゲーションしやすくなった。また、道路の名称の表示方法を矢印から独立させ、重なり合って読みにくい場合の表示が改善された。