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スマホユーザーの公衆無線LANサービス利用率は57%、ICT総研調査

 株式会社ICT総研は13日、公衆無線LANサービスの利用者動向の調査結果を発表した。

 調査によると、2016年度の公衆無線LANサービスの利用者数は4309万人。内訳は個人利用者が2914万人、ビジネス利用者が371万人、訪日外国人利用者が1024万人。2017年度には18%増の5074万人に拡大し、個人利用者は3393万人に達するという。今後も利用者数は毎年600~700万人程度のペースで伸び続け、2018年度には5733万人、2019年度には6368万人に達すると予想している。

 日本への訪日外国人は2015年に1974万人に達し、2016年には2500万人規模に増えるが、このうち日本で公衆無線LANサービスを利用する訪日外国人は2015年度で753万人だったのが、2016年度には1024万人となる見込み。さらに2019年度には、訪日外国人利用者は1767万人に達するという。

 9月に実施したアンケート調査では、公衆無線LANを利用していると回答したのは全体の45.7%にあたる2015人。スマートフォンユーザー3028人のうち57%にあたる1726人が公衆無線LANサービスを利用していると回答した。スマートフォンの利用者は年々増加しており、契約数ベースで7000万件を超えている。

 スマートフォン利用者の多くが契約時に携帯電話事業者の公衆無線LANサービスに加入するため、公衆無線LANサービスの契約者数は今後も増え続ける見通し。ただし、公衆無線LANサービス契約に加入しても、屋外での無線LAN利用設定をオフにしているユーザーも多いため、公衆無線LANサービス契約数と実際の利用者数(アクティブユーザー)には乖離が見られるという。

 キャリア系公衆無線LANサービスの満足度調査では、「OCNホットスポット」(NTTコミュニケーションズ)の利用者満足度が62.8ポイントでトップ。これに、「au Wi-Fi」(KDDI、60.9ポイント)、「フレッツ・スポット」(NTT東西、60.8ポイント)、「docomo Wi-Fi」(NTTドコモ、59.2ポイント)、「ソフトバンクWi-Fiスポット」(ソフトバンク、56.8ポイント)と続く。

 ポータルサービスや施設運営事業者の公衆無線LANサービスでは、「ヤフー無線LANスポット」(ヤフー)の利用者満足度が65.1ポイントでトップ。次いで、「at_STARBUCKS_Wi2」(ワイヤ・アンド・ワイヤレス、64.5ポイント)、「HANEDA-FREE-WiFi」(羽田空港、63.7ポイント)、コンビニエンスストアのWi-Fiサービスが52.9ポイントとなった。