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既存のCAT5eケーブルで2.5Gbps、CAT6ケーブルで5Gbpsを実現する有線LAN規格「IEEE 802.3bz」が承認

 Ethernet Allianceは27日、最大5Gb/sの伝送が可能な新しい有線LAN規格「IEEE 802.3bz」の仕様がIEEEで承認されたと発表した。

 IEEE 802.3bzは、構内配線用の平衡ツイストペア伝送線、つまり有線LANケーブルを対象にしたもの。EthernetのMACパラメーター、物理層仕様(PHY)、管理オブジェクトが仕様化されている。

 10Gbase-Tの規格を基本に、クロックを2分の1(5GBASE-T)または4分の1(2.5GBASE-T)にし、エラー訂正には9ビットの巡回冗長検査(CRC8)ではなく、低密度パリティ検査(Low Density Parity Check:LPCD)を採用して効率化を図っている。

 現在、無線LANアクセスポイントの多くは1000BASE-Tで接続されているが、無線LANの伝送規格はこれを上回るものが登場している。これまでの有線LANの最大通信速度は1000BASE-T(IEEE 802.3ab)による1Gbpsだったが、IEEE 802.11bzにより、既存のエンハンスドカテゴリー5(CAT5e)ケーブルを流用して通信速度を最大2.5倍に、カテゴリー6(CAT6)ケーブルでは5倍に高速化できる。また、伝送経路についても、それぞれ100mまでに対応する。