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企業向けウェブサービス連携ツール「Microsoft Flow」正式版リリース

日本語での利用にも対応

 Microsoftは10月31日、企業向けのウェブサービス連携ツール「Microsoft Flow」の正式版をリリースし、日本語をはじめ42の言語に対応した。ウェブサイトに加え、Android/iOS向けアプリも提供されている。

 Microsoft Flowは、IFTTTやヤフーのmyThingsのように、複数のウェブサービス間を連携させることで、通知の取得、データの同期、ワークフローの自動化などが行えるツール。例えばRSSの通知をメールに転送したり、OneDriveにファイルが追加されたらDropboxにコピーする、といった動作を「フロー」として設定できる。

 現時点で利用可能なウェブサービスは58種類。正式版のリリースにあたり、Bit.ly、Campfire、Cognitive Services Text Analytics、Instapaper、Pinterestが新たに追加された。

 連携するウェブサービスや動作の条件は独自に設定できるほか、カスタムAPIの作成も可能。すでに用意されているテンプレートを用いれば、より手軽にフローを利用できる。 Android/iOS向けアプリでは、ボタンをタップするだけで実行可能な動作を設定できる。

 正式版のリリースにより、米国、欧州、アジア太平洋、オーストラリア、インド、日本における42の言語に対応したほか、管理コンソール機能「Microsoft Flow Admin Center」も新たに提供される。

 Microsoftアカウントで利用できるが、企業向けサービスとして位置付けられ、Office 365などとの連携が前提となる。非公開の状態を維持したまま、オンプレミスのデータをクラウドと連携することも可能。

 作成できるフローの数は無制限。フローの実行が1カ月750回で、ウェブサービスのチェックが15分ごとであれば無料で利用できる。月4500回のフロー実行と3分ごとのチェックが行える「Flow Plan 1」が月額5ドル、1万5000回のフロー実行と1分ごとのチェックが行える「Flow Plan 2」が月額15ドルとなる。Office 365やDynamics 365のユーザー向けに、6カ月の無料トライアルが提供される。