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ChromeにおけるHTTPS使用状況、PCでの閲覧時間で3分の2を超える

Windows版Chromeのページ読み込みでは50%超

 Googleは、Google Chromeユーザーから送信された使用統計情報をまとめた「透明性レポート」に、「HTTPS使用状況」の項目を追加したことを発表した。すでにChromeでHTTPS接続によりウェブサイトが閲覧された時間は全体の3分の2を超え、緩やかながら右肩上がりで増加し続けている。

 ChromeにおけるHTTPSの使用状況をOS別に見ると、HTTPS経由で読み込まれたページの割合は、Chrome OSが最多の68%。続いてMac(62%)、Linux(57%)、Windows(53%)、Android(42%)の順となっている。

 HTTPSサイトの閲覧時間の割合で見ると、Linux(83%)、Chrome OS(74%)、Mac(70%)、Windows(69%)、Android(40%)の順。Android以外では、すでにいずれもHTTP接続を上回っている。

 一方、透明性レポートで国別のHTTPS使用状況を見ると、日本だけが突出して低いことが分かる。レポートでは、日本に加え、ブラジル、ドイツ、フランス、インドネシア、インド、メキシコ、ロシア、トルコ、米国の10カ国におけるHTTPS使用状況のグラフが表示されている。

 Windows版Chromeにおいて、HTTPS経由で読み込まれたページの割合では日本は最下位で、9位のトルコ(47%)から10ポイント以上離れた35%。HTTPSサイトの閲覧時間の割合でも、他国が6割を超える一方、日本はようやく50%に到達するなど、他国と比較してHTTPSの普及が進んでいないことが分かる。

 Android版でのHTTPS経由で読み込まれたページの割合は、日本は21%で、ブラジル、ロシア、インドネシアの43%から20ポイント以上も離されている。HTTPSサイトの閲覧時間の割合でも20%で、9位トルコ(39%)との差は20ポイント近い。

 なお、この10カ国は、データ集計の対象とするだけのChromeユーザーがおり、地域が分散していることから選ばれている。