ニュース

アイ・オーの新ブランド「PLANT」始動、第1弾は11ac無線LAN機器とNASケース

 株式会社アイ・オー・データ機器は10日、新ブランド「PLANT」を立ち上げ、その第1弾として無線LAN機器などの商品を展開すると発表した。11月末から12月にかけて順次出荷を開始する予定。同日行われた記者発表会では各新製品が公開された。

 アイ・オー・データ機器の平林朗氏(事業戦略本部企画開発部副部長)によると、PLANTは新しい技術トレンドや挑戦的な商品を展開するブランドとして立ち上げたもの。今回、無線LAN機器を展開する理由として、国内の無線LANルーター市場において、IEEE 802.11ac対応の製品の割合が年々高くなり、スマートフォン、タブレット、PCなど対応デバイスの増加、高速性を求めるユーザーが増えてきたことを挙げる。

 なお、全方向に電波を放出するアンテナ技術「360コネクト」を採用した無線LANルーターも継続して展開していく。これにより、ユーザーのニーズや選択肢を広げることで利便性を高めることができるとしている。

株式会社アイ・オー・データ機器の平林朗氏(事業戦略本部企画開発部副部長)

11ac対応無線LAN機器6製品+NASケース1製品をラインアップ

 フラグシップモデルとなる無線LANルーター「WNPR2600G」は4×4 MU-MIMOやビームフォーミングに対応。最大通信速度は5GHz帯で1733Mbps、2.4GHz帯で最大800Mbps(子機が256QAM対応の場合)。11月出荷開始の予定で市場想定価格は1万3800円(税別)。

 有線ポートはギガビット対応のLAN×4ポート、WAN×1ポート。本体の大きさは約109×87×200mm(幅×奥行×高さ)、重さは約240g。ファームウェア自動更新機能も備える。

「WNPR2600G」
背面

 「WNPR1167F」は、2×2 MU-MIMO対応しており、最大通信速度は5GHz帯で867Mbps、2.4GHz帯で300Mbps。ビームフォーミング機能に対応するほか、スマートフォンで初期設定可能な機能、ファームウェア自動更新機能を備える。11月下旬出荷開始の予定で市場想定価格は5980円(税別)。

 有線ポートは100Mbps対応のLAN×4ポート、WAN×1ポート。本体の大きさは約109×87×200mm(幅×奥行×高さ)、重さは約240g。

「WNPR1167F」
背面

 コンパクトサイズの「WNPR1167G」は、WNPR1167Fと同等の無線LAN通信機能に加え、有線ポートがギガビット対応のLAN×3ポート、WAN×1ポートとなる。ファームウェア自動更新機能に対応。本体の大きさは約103×55×141mm(幅×奥行×高さ、縦置き時)で、重さは約170g。12月出荷の予定で価格は未定。

「WNPR1167G」
背面

 3×3対応の無線LANルーター「WNPR1750G」はMU-MIMO非対応だが、最大通信速度は5GHz帯で1300Mbps、2.4GHz帯で450Mbps。有線ポートはギガビット対応のLAN×4ポート、WAN×1ポートを備える。ファームウェア自動更新機能にも対応。11月下旬出荷開始予定で市場想定価格は8800円(税別)。

 本体の大きさは約109×87×200mm(幅×奥行×高さ)、重さは約240g。

「WNPR1750G」
背面

 USB 2.0接続の無線LAN子機「WNPU1167M」は、本体サイズ約15×20×7mm(幅×奥行×厚さ)、重さ約2.4gという業界初のマイクロサイズを実現したという。ノートPCのUSBポートから飛び出しが少ないのが特徴。12月出荷開始の予定で価格は未定。

 2×2 MU-MIMO対応で、通信速度は5GHz帯で最大867Mbps、2.4GHz帯で300Mbps。ビームフォーミング機能も備える。

「WNPU1167M」

 Bluetooth 4.0機能も備える無線LAN子機「WNPU583B」もラインアップ。最大通信速度は5GHz帯で433Mbps、2.4GHz帯で150Mbps。ビームフォーミングにも対応する。

 本体の大きさは約23×50×11mm(幅×奥行×高さ)、重さは約10g。

「WNPU583B」

 そのほか、NAS製品「HDL2-AA」シリーズをベースにしたNASケースも販売。ユーザーが任意のHDDを組み込めることを特徴としており、3年間の保証が受けられる。動作保証交換HDDは同社の「HDLA-OPBG」「HDLA-OPR」シリーズで、動作確認済みのHDDについては随時公開するとしている。

Wi-Fi混雑チェッカーアプリをリニューアル、ヒートマップも作成可能

 あわせて、Wi-Fi状況を確認できるiOS/Android版アプリ「Wi-Fiミレル」も10日にリリース。同社製無線LANルーター以外でも利用可能。対応OSはiOS 9.3.3以降、Android 4.4以降。

 これまでAndroid端末向けに提供していた「Wi-Fi混雑チェッカー」をリニューアルしたもので、Android端末ではそのままバージョンアップして使用できる。

 電波強度、混雑状況確認機能(iOS版非対応)、ヒートマップ作成機能を備える。ヒートマップ作成機能はオフィスや自宅の間取り図を読み込んで、測定場所の電波強度を計測。ヒートマップにより視覚的に電波強度を確認できるとしている。

電波強度チェック機能は、接続したWi-Fiの電波強度を0~100の数字と緑・黄・赤色で表示
Android版対応の「混状況確認」機能。Wi-Fiチャンネルごとの混雑状況を表示する
ヒートマップ作成機能。測定したい場所に移動し、画面をタップすると強度を色別に表示する