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20~30代女性のお出かけをAIで支援するアプリ「Deaps」、富士通傘下のベンチャーが公開へ

「Deaps」iPhone版。Android版は2017年度中に公開予定

 Deaps Technologies株式会社は28日、“お出かけ”をAI(人工知能)技術で支援するアプリ「Deaps」を発表した。利用者の趣味・傾向を分析し、おすすめスポットや行楽ルートを提示してくれるアプリで、12月にまずiPhone版をリリースする。基本機能の利用は無料だが、2017年以降、音声ガイドなどの有料コンテンツを販売する予定。

 Deaps Technologiesは2016年7月に株式会社富士通システムズ・イースト(現・富士通株式会社)のベンチャー企業第1号として創業。AIを基軸とした製品開発に取り組んでいる。

 Deapsアプリは20~30代女性をメインターゲットとして開発された。インターネットやSNSの普及によって旅やお出かけ関連の情報は入手しやすくなったが、信ぴょう性の確認などが難しい側面もある。Deaps Technologiesによれば、20~30代女性の約7割が普段触れる情報が多すぎると感じており、それに伴うストレスを緩和したいとの狙いから、アプリを開発したという。

 アプリでは、機械学習による特徴量の抽出・分析を活用。Deapsアプリ利用者の趣味・傾向を分析し、似た傾向の利用者同士をネットワーク化させ、希少な情報、新分野への興味を喚起する情報をおすすめとして提示する。例えば、化粧品の愛好家に対してご当地製品やヘアサロンの情報を提示しつつ、同じ化粧品が好きなユーザーの別の趣味を元にした情報提供などが行われる。

 Deaps Technologiesではアプリ配信後もデータ蓄積を進め、将来的にはディープラーニングも導入する計画。なお、アプリのAndroid版は2017年度中の提供を予定している。