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無料ニュースアプリ「産経プラス」提供開始、AIが自動編集して1日900本超の記事を配信、「超速報」も

 株式会社産経デジタルは6日、産経新聞グループ公式の無料ニュースアプリ「産経プラス」の提供を開始した。「産経ニュース」「SANSPO.COM」「zakzak」「SankeiBiz」「iRONNA」という5つのニュースサイトに掲載される記事を集約して配信するもので、平日1日の記事本数は900本超になるとしている。iOS版とAndroid版がある。

 また、アプリ独自のコンテンツとして、重大ニュースの一報を届ける「超速報」、プッシュ通知機能も備えた気象・災害情報、芸能人によるエンタメ系コラムも提供。「超速報」では、メディアや公的機関が発信するTwitterなどの速報を検知・配信するシステムを活用して世界のテロや紛争、大事故、地震などの重大ニュースをいち早くキャッチし、確度・重大性を判断した上で速報するという。産経デジタルでは「新聞アプリの常識を覆す超速の一報」だとアピールしている。

 アプリは、“ニューステックベンチャー”の株式会社JX通信社と共同開発した。同社の基盤ニュースエンジン「XWire(クロスワイヤ)」を導入し、大部分を人手で編集してきたこれまでの新聞社アプリと異なり、AIによる自動編集を実現しているという。AIがニュースバリューを判定し、1日約1000本もの記事を解析した上でニュース性の高い記事を24時間リアルタイムに更新する。

 「超速報」で使われている速報検知・配信システムも、XWireの速報APIを活用したもの。同APIは、JX通信社の速報ニュースアプリ「NewsDigest」をはじめ、大手通信社や新聞社、テレビ局に採用されている速報検知サービス「FASTALERT」のベースにもなっているものだという。

 なお、「産経プラス」アプリの提供開始に伴い、産経新聞の紙面を配信してきた従来の「産経新聞」アプリは、無料版サービスを終了する。「産経新聞」アプリは、iPhone版についてはアップデートにより「産経プラス」アプリに移行、Android版は有料版サービスに一本化される。

 一方、産経新聞などの紙面を閲覧できるサービスとしては12月より、マルチデバイス対応の「産経電子版」が有料サービスとしてスタートしている。