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Microsoftの「プライバシーダッシュボード」刷新、閲覧や検索、位置情報の履歴を管理

「Windows 10 Creator's Update」で収集するデバイスの診断データを削減

 Microsoftは10日、閲覧履歴や検索履歴、位置情報といったアクティビティデータをウェブブラウザーから管理できる「プライバシーダッシュボード」を刷新したと発表した。

 プライバシーダッシュボードでは、ウェブサイトの閲覧履歴、Bing検索の履歴、MicrosoftアカウントでサインインしているPCやWindowsスマートフォンの位置情報、Cortanaのノートブックの履歴といったMicrosoftアカウントのアクティビティデータを、ウェブブラウザーから管理できる。

 ブログを執筆した米Microsoft Windows&Deviceグループのエグゼクティブバイスプレジデントのテリー・マイヤーソン氏は、新たなプライバシーダッシュボードの提供について、「Microsoftの製品やサービスにかかわるデータの可視性と制御を可能にするツールを拡張するための最初のステップとなり、今後もさらに機能とカテゴリーを追加していく」という。

 なお、Microsoftでは、Windows 10において「安全で信頼性の高い体験を提供するため」に匿名のデバイスID、デバイスの種類、アプリケーションのクラッシュデータといった情報を収集し、暗号化された上でサーバーに保存するとしている。

 今年4月の提供開始が有力視されている次期大型アップデート「Windows 10 Creator's Update」では、Windows 10の新規インストール時やWindows 8.1/7からのアップデート時における初期セットアップ画面で表示される「プライバシー設定」の画面を刷新する。また、すでにWindows 10を使用している場合は、通知を使用してプライバシー設定の選択を促すとのこと。

 新しいプライバシー設定では、デバイスの「診断データ」(Diagnostics)の項目について、これまでの「基本」「拡張」「完全」の3つから、選択肢が「基本」「完全」の2つに単純化する。Creator's Updateの適用前に「拡張」を選択していた場合は、「基本」または「完全」を選択できる。また、「基本」に設定した際には、収集するデータの内容が削減されるという。

 この変更は、Windows Insider Program向けに今後提供される最新ビルドで反映されるという。なお、デバイスの「診断データ」の項目は、設定画面の「プライバシー」にある「フィードバックと診断」から設定を変更できる。